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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2006年 01月 05日

街角 桃色の店(1940年・アメリカ)

映画も日記風に

どうもダラダラと書く方が自分に合ってるみたい。と思いだしたのは本のページを更新してからやけど。作品論とか方法論とか、そういうのは苦手。というか、書いてるうちにイヤになってくるねんな。自分の論法がどうもエエカッコしてるようでね。

さて、去年の年末はいつもに増していっぱい映画を観た。といってもテレビとかネットとかDVDとかやけど。大きな画面で暗い中で、2時間かそこらを過ごすというのもいいけれど、家でテレビの前に座って、お菓子かなにかをポリポリとかじりながら、紅茶を時々すすりながら(インスタントやけど)、そしてぶたこと「今の、どういう意味や?」とか「あれ?これ、どうなってるの?」とか「うまいっ!」とか言い合いながら観るのも楽しいもんです。もちろん一緒に観る相手は、よっぽど気の合う人でないと、自分が「イケてないなぁ!」というシーンで「うまいっ!」とか言われると、興が削がれてしまいますけどね。

「Yahoo動画」の「世界名画」は、残念ながら12月31日までの公開で。それまでにせっせと観ておこうと思ったんですけどね。1日に観られる映画って決まってますな。3本も4本もというワケにはいきません。2本がせいぜい。それも去年はしんどくなって。なにしろ名画と呼ばれるものは内容が濃いですし。その濃いものを2本続けて、と考えただけでもしんどいです。というわけで、結局はあんまり観られへんかったな。

「Yahoo動画」で観た映画を挙げると。
「街角 桃色の店」(1940年・アメリカ)
「我らの生涯の最良の年」(1946年・アメリカ)
あれ?これだけやったか。もっと観たような気になってたけど。まあ、あとで思いだすかも。



「街角 桃色の店」は1940年のアメリカ映画。主演はジェームズ・スチュアート。監督はエルンスト・ルビッチ。

ルビッチ監督の映画は初めて観るかも。名前だけは知ってた。といっても「ワイルダーならどうする」という、ビリー・ワイルダーのインタビュー本の中で、ワイルダー監督の部屋の壁に「ルビッチならどうする」という一文が飾ってあった、というのを読んだから。つまりそれまでルビッチという監督の名前すら知らなかったのですな。いい加減な映画ファンでして。

いやいや。知らなくて当然かも。なにしろワイルダーの先輩に当たるような人やねんから。言うてみたら今の若い人が片岡千恵蔵や大友柳太郎や月形龍之介といってもピンと来ないのと同じ。そういう往年のスター、監督の名前を知ってたからってどうなるの。実際に観てみないことには、その偉大さなどを実感することはできないであるよ。

と、自分に納得させて。さて映画の内容ですが。舞台はハンガリーのブダペスト。雑貨店で働くジェームズ・スチュアートとやや気の強い女性店員との恋の顛末。ふたりは店の中では常にけんか、言い合い。しかしお互いが匿名で文通している相手で、双方がひかれ合ってるという、まあよくできたお話。これをメグ・ライアンとトム・ハンクス主演でリメイクしたのが「ユー・ガット・メール」やと。まあ、すれ違いつつひかれ合うというシチュエーションは、今も昔も同じということですかね。

このふたりの恋愛を軸に、同じ店で働く人たちの人間模様が、クリスマスに向かってそれらしく盛り上がっていきましてね。つまりはクリスマスにぴったりのほのぼの映画といったところ。

ただし、それぞれのセリフの軽妙さや話のテンポなんかは、とっても粋で洗練されててね。こういうのを「ルビッチ・タッチ」っていうのかなあ。他の映画を知らんからなんとも言われへんけど。笑いつつ楽しみつつ、ほのぼのさせて。途中でハラハラもあってね。いい気分にさせてくれる映画ですわ。

by tacobu | 2006-01-05 12:00 | 映画


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