2006年 05月 07日
小説雑誌というのがありまして。あんまり興味はなかったんですが。植草甚一さんが書いた「小説は電車で読もう」を読んでから、ちょっと面白いかもとか思ったけど、実際に読むまでには至らなかったな。でもいろんな人のいろんな小説を読めるっていうのは面白そうやなと思ってた。 で、このまえ市立図書館に行って、「すばる」を借りてきたのだな。それは金原ひとみの「AMEBIC」(すばる2005年7月号)が載ってたからっていうのが大きいねんけど。金原ひとみといえば、先週から朝日新聞の読書欄に連載が始まっていて、ああ、ちょっといいかもなあと思って、またちょっと読みたくなったのだった。まあそういうのもあって、「すばる」を借りてきたのだな。で、結局は金原ひとみしか読めへんかってんけど。 で「AMEBIC」ですが。主人公(作家)の日常をだらだらと綴っていて、なんというか、感覚的な小説やったな。そういう理由づけも無意味なんやろうケド。錯乱と正常の隙間というか、行き来というか、そういうのを綴っていてね。 でもなあ。まあ久しぶりにこういう小説を読んだけど、特別新しいことをしてるわけでもないしなあ。なんとなく、無理してるって感じがしたなあ。「蛇にピアス」を読んだときは、とんでもない話なのに雰囲気が正常なのが面白かったけど、これは逆。なんかなあ。いろんな事に挑戦しようとしているのか、ともかくいろんなことがやりたいだけなのか、よお分からん。分からんままに最後まで読んでしまったよ。 ひょっとして、何か悩んでるのかも。なんて、心配してもはじまらんのだが。
by tacobu
| 2006-05-07 18:43
| 本
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