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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2006年 07月 17日

まさに今、読んでます(^◎^)

「痛快!「捨てない」技術」は痛快でもなんでもなかったけど、夏目房之助の「孫が読む漱石」はある意味、痛快だった。

僕はずっと不思議だった。「坊ちゃん」がどうしていろんな人に人気なのか。何度もテレビドラマ化されて、いろんな人が坊ちゃんを演じて。子供のころテレビドラマで何度か見て、子供の時はいろいろなシーン(風呂場に蚊を放されるシーンなど)が断片的に映るだけで、まあそれぞれのシーンは面白いんだけど。

さて長じて教科書に「坊ちゃん」が出てきまして。まあちょっとは面白いかなあ。あの最初の文章は何度もいろんなところで引用されるから(テレビのクイズ番組でも)耳についていてどおってことはなかったんやけど。それが中学2年の頃かなあ。その後に全部を読んだから、ほんまに全部を読んだのは社会人になってからやと思うなあ。

で、あんなおもしろくない小説もないものだと僕は思うんだけどなあ。なにしろ、主人公の「坊ちゃん」はエリート主義のかたまりで、赴任先の松山をど田舎と決めつけて、そこに住んでいる人も田舎者、したがって都会の上流の自分とは違うのだ、という雰囲気が全編に漂っていてね。どうもいかん。鼻に付く。こういうのが人気があるのかというのを改めて感じて、嫌な気分がしたものだった。

それは僕だけなのかなあと思ってたら、意外にもお孫さんが同様な意見で(^◎^)ちょっと救われたな。なにしろ日本最大の文豪(だということは僕も認める)で、お札の顔にもなるような人をけなすなんてけしからんことやと思われそうでね。僕の見方がおかしいのかしらんと思ってたくらいやからな。まあおかしかったらおかしかったでエエねんけど。

「吾輩は猫である」にしても、だらだらした話でどうしようもないなあ(全部読みましたよ。しんどかった)と思ったけど、有名な小説やし評価も高いし(教科書に代表作として載るくらいやから)、やっぱり自分の読み方がおかしいのかなあと思ったけどね。最近、自分の感じ方は自分のものやから、小説が有名やろうが作者がお札になろうが関係ないと思うようになっけどね。

僕が夏目漱石をかためて読めたのは、筑摩書房の「現代日本文学全集」を買っていたからなんやけどね。その中の夏目漱石を順番に読んでた(といっても2冊だけやけど)。漱石が「すごいなあ」と思ったのは、そのほかの同時代の作者の小説を読んでからやったな。同時代の作家に比べると、漱石は明らかにはるかに高い水準の小説を書いていたってことが分かってね。今読むと時代遅れの表現とか、どおってことない表現とかもあるねんけど、その「どおってことない表現」を作り出したのは、漱石やったんかなあと、ほかの作者の作品を読んで強く感じたのだったな。

ま、そゆことを思い出しつつ、この本を読んだのだ。もちろん僕は漱石のすべての作品を読んだわけではないので(それに多くはどんな話やったか忘れてる。でもこういう解説本を読むとちょっと思い出す)、読んだことのない作品の解説もあるんですが、それもまた楽しく読むことができた。話の進め方がうまいねんなあ、房之助さん。

えらそうなことはいわれへんねんけど、お孫さんの言葉にちょっとほっとしたというか、漱石を読むときの(広くいえば古典を読むときの)ちょっとした緊張感から解放されたような気がしたのだ。



大学図書館で「OS自作入門」(川合秀美著・毎日コミュニケーションズ)という本を見つけて、楽しく読んでます。どこかで話題になってて、「へえ、そんな本があるのか」と興味はあったんですが。図書館に入ってるっていうのはおどろきやったな。

「30日でできる!」という副題がついてましてね。まさかね(^◎^;)。OS自作が30日でできるとはとても思われへんねんけど。まあ「痛快!」というのよりマシかなあ。

よくあるマニュアル本のごとく、1日ごとの目標というか、プログラムの概要が書いてあって。いま1日目が終わったところなんやけど。もう、目からウロコとはこのことか! というくらい、感動して感激して驚いてます。

実は僕も以前、WINDOWSが98からMeになったころ、肥大化するOSがもっと小さくなって、軽くなったらええのになあ、そんなOSが作れたらええのになあと思ったことがあったんですね。でもOSの自作なんてとんでもなく難しそうやし、だいいちどんな言語を使うのかも分からんかったし。たぶん「アセンブリ」とかやろうけど、巷で売ってるアセンブリのマニュアル本は、辞書ぐらいの分厚さの上に、ちょっと前書きとか書き出しとかを読んだだけでもちんぷんかんぷんで、最初からお手上げやったんですな。こういうのは、このマニュアル本を解説してくれる人が要るなあ、ということはそういう専門学校にいって勉強するしかないのか、だとしたらお金がかかりすぎやなあ、とこういう流れでなにもかも諦めてたんやね。

しかししかし。この本ははじめから、アセンブリの解説からその前の機械語の話から、実に分かりやすく書いてあって(ということは、ややこしいことはすっ飛ばしてるから、身にならんともいえるけど。作者はそのへんも理解した上で開き直って書いてるところがいい)、いままでハードルの高かったいろんな言語、プログラミングが、急に身近なものになったように感じさせられる。

ほんまにまだ「1日目」やから、これから先どうなるかわからんのですが(だいたい30日間読み続けられるのかどうかも分からん(^◎^;))、楽しんで読んでいきたいです。OSが自作できた暁には・・・・ははは(^◎^;)今は何も言わんとこう。

by tacobu | 2006-07-17 19:08 |


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