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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2006年 09月 11日

読書好きなのだ

永江朗の「恥ずかしい読書」は、読書好きにはたまらんような内容やったな。いや訂正。僕のような読書好きには、やね。読み方とか(僕は歯を磨きながら本は読めへんけど)読んだ本の内容が頭に入ってないだとか(ほとんどそうか?)、共感できることが多くてね。ほんまか。

奥付けのプロフィールを見ると、なんと同い年ではありませんか。読んでる本とか、その感想とかが似通うのも頷ける。いやいや、そんな単純に結びつけてはいけませんね。たまたまやね。

間に入ってる目の話が結構ためになる。とはいっても、僕は電車での読書はやめられそうにないし、眼鏡を作り替えるほどの財力もないしなあ。というか、高級な眼鏡はいらんねんけど。でも目が悪くなって本を読めなくなるのは、悲しいかなあ。

この本の中に
「子供に本を読ますにはどうしたらいいですか」
と親に聞かれる、と言う話が載っていた。著者の答えは
「あなたが本を読めば、子供も読むようになります」
ということだった。なるほど。子供は大人のまねをしたがる。お酒を飲んだりタバコを吸ったりするのも、動機付けになるのは「まね」が大きいのではないかな。かく言う僕も、7歳年上の兄が読書好きだったのが影響しているに違いないと思うしな。

それからいうと、子供に英語を習わせたいと思ったら、親が英語を使えるようになるのが早いのではないだろうか、とも思う。と、ここで「危うし!小学校英語」につながるわけだけど。無理矢理か。

小学校から英語を教えるっていうのは、どうなんやろうなあ。「右」「左」から批判を浴びつつ、それでも実行に移そうとしているのは、実は世論の力が大きいのだな。もっと端的に言うと親の力。親の期待。そしてその親の期待の大もとは、英語コンプレックスだったりするのだな。

この本は、著者が好きな人だったのと、題名の「!」にひかれて読んでみたんだけど。まあ話簡単には「小学校から英語を学習すれば、楽に修得できるというのは幻想」ということを、実例、統計を駆使して説いていらっしゃる。読んでいくと、まさにそのとおり、と思わざるを得ないところが多い。ともかく英語学習は、というか日本の教育は、どっかおかしくなってるよなあ。というか、文部科学省がおかしくなってるのか。なにしろあそこにいる人たちはエリートの方々ばっかりやからね。そもそもそこに矛盾があるのだが。

などと、英語と関係のないことにまで思いが及んでしまうのですな。まあ、この本に書いてあるように、「あたりまえと思って検証もしていないこと」に疑問を持つということは大事なことやと思いますね。語学学習は年齢が低いほどヨイ???



そして全く関係なく、軽い読み物。「ヒヨコの猫またぎ」。群ようこにハマってるわけではないのだけどね。女性作家のエッセイって、なんでこんなに面白いのだろうなあ。男のものより断然面白い(ものが多い。ちょっとしか読んでないけど)。

文句の付け方とかに「してやられた」と思うことが多いのかなあ。それか、かっこよさと違うところがあるからか。男の書くものって、どっかに「かっこええ」と言われたそうなところがあるんですよね。それが分かる人って多い。ちょっとでもそういうのが見えてしまうと、引いてしまうんです。小説とかやったらまだわかるっていうか、許されるっていうか、我慢できるんやけど。なにしろフィクションやからね。でもエッセイとなるとなあ。まあとことんかっこよく書いて「どうだい、カッコイいだろお?」って開き直るまでになるとまだいいのかな。書きながら、ハテ、そういうのあったかなあ?って考えたんやけど、思い浮かばんのだな。

ま、ともかく面白いのです。女性の書くエッセイは。まずハズレなく。

by tacobu | 2006-09-11 19:24 |


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