たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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カテゴリ:映画( 71 )


2008年 03月 03日

【それでもボクはやってない】(2007)

カテゴリを「テレビ」にするか「映画」にするか。まあ、「映画のテレビ放送」やから映画、って、前もそうしてたよなあ。
最初はテーマが重たそうやし、面白いのかどうかわからんし、放送時間も長いし(2時間半を超える)、見るのはどうかなと思ったけど、ぶたこが「見たら?」というので、しぶしぶ見始めたのでしたが。

いやあ、面白かった(^◎^;)
周防監督、前作「シャル・ウィ・ダンス」は、大人のファンタジーといったおもむきだったが、今回は徹底したリアリズム。3年の準備を経て撮影したとか。それも前作から11年も経って。つまりは「撮りたくて、徹底して準備して、そして撮った」ってことやね。その真剣味というか、すごみがあったね。
セリフのひとつひとつ、シーンのひとつひとつが、細部まで計算されていて、一分の隙もないって感じ。セリフが饒舌でないのですね。それだけに一言一言が吟味されているという気がします。この長い映画で、よく見てると、そんなにセリフ自体が多くはないのですね。少ない言葉で多くのことを語っているなあ。
そしてさらに、シーンごとの間がなんともいえません。シーンが終わりかな? と思わせて、さらにワンテンポがあるんですね。その瞬間、映画を観ているのかドキュメンタリーの映像を見ているのか分からなくなるんですね。作られた感じが、一瞬なくなるというか。計算しているのかなあ、そういう雰囲気。たぶんしてるんでしょう。
そしてさらにさらに。オープニングからエンディングに至るまで、いっさいの音楽がない! 最後のタイトルロールに至って、ようやく主題歌らしきものがちょっとだけ流れる。これも、作られた感じがなくなっている大事な要素かな。

映画の、表面の印象だけをつらつらと書いてきましたが、内容がまた素晴らしいですね。冤罪事件、というといままでもいろんな映画が作られたけれど、どれも「反冤罪」というのを前面に出しすぎていて、警察・検察を単純に「悪」として描くのが多かった。そういう映画も、この映画のリアリズムの前では霞んでしまいますな。淡々と描かれる拘置所のシーンなんか、淡々としているだけに、妙な迫力がありましたね。
罪が、重罪ではないだけに、それで何か月も拘留され何年も裁判で闘うはめになるというのが、怖いですね。日本の裁判制度は遅れている、とアメリカからは思われているらしいですが、その一端を見た思いがしました。
そういえば、もうすぐ裁判員制度が・・・・
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by tacobu | 2008-03-03 00:10 | 映画
2008年 02月 13日

【欲望という名の電車】1951年・アメリカ

面白そうなテレビ番組もなかったので、ずっと前に買ったまま見ていなかったDVDを引っ張り出してきて見ました。
ビビアン・リーが、まったくそれと分からないくらいになっていて、なんかびっくり。いや、「風と共に去りぬ」から12年経ってるわけやからね。しかもモノクロやし。

ビビアン・リーはこれでオスカーを受賞したんやけど、まあこのお話でこの役をやれば、オスカーはとれるでしょう、というような話やなあ。つまりはお話がよくできている、ってことで。
もちろん、この話はビビアン・リー演じるブランチが、最初から最後まで中心になってる話ですからね。

実はたいした下調べというか、予備知識なしに見たんですけど。ビリー・ワイルダーの「サンセット大通り」と、ジョン・フランケンハイマーの「イヴの総て」を足して2で割ったような気がしました。
もちろん、そこにその2作にはない、スタンレー(マーロン・ブランド)の存在があるんだけど。マーロン・ブランド、かっこよかったな。この作品では「悪役」なんだろうけれど、なんとなく憎みきれないというか。ただの粗野で野蛮な男、という感じではなかったね。

見終わって、ちょっと息が切れたかなあ。激しい映画やねえ。ちょっと、続けてみるのはしんどいくらい。ああ、もともと舞台ものやったなあ。もともと舞台、という映画は、どの映画も緊張してしまうなあ。
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by tacobu | 2008-02-13 00:21 | 映画
2008年 01月 28日

【不都合な真実】2006年・アメリカ

たまっていた腹立たしさを一気に吐き出して、ちょっとすっとした(^◎^) 音楽もサイモン&ガーファンクルに変更(^◎^)

今日は市民会館へ映画を見に行きました。2006年のアメリカ映画「不都合な真実」
元合衆国副大統領、というより、ブッシュにわずかな差で負けて大統領になれなかったアル・ゴア氏が、地球温暖化問題をとりあげた公園活動を行っている、その模様を追ったドキュメンタリー。
2006年のアカデミー賞をとったし、ゴア氏はこの活動でノーベル平和賞も受賞しましたね。

映像のほとんどはゴア氏の講演。スライドを使った地球温暖化の問題点のはなし。わかりやすい数値をあげて、今世界中でどんなことが起こっているかを説明する。ほんま、分かりやすいです。
この映画を観るまで知らんかってんけど、オゾン層の破壊と地球温暖化っていうのは別の問題なんですね。で、オゾン層の破壊はなんとか食い止めることができた。そうか、食い止められたのか。
で、地球温暖化は主に二酸化炭素の問題なのですね。これがどうしてオゾン層問題の時のようにうまく進まないかと言えば、ひとえにアメリカの(あるいはほかの国の)政治が動かないからだ、と断罪しています。ずっと見ていると、「確かに!」と思いますな。

うまくできてる映画。
これを見ると、なにか身近なことでできることはないか、と考えてしまいます。
ほんまに、わたしらはたいへんな時代に生きているのかもしれませんねえ。たいへんやなあ。
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by tacobu | 2008-01-28 00:06 | 映画
2008年 01月 03日

【武士の一分】2006年・日本

テレビでやってましたね。年末とかになると、いい映画がテレビで、ノーカット版で放送されるのでうれしいです。
山田洋次監督の時代劇というと、前に見た「たそがれ清兵衛」がとてもよかったので、大いに期待してみたわけですが。
期待が大きすぎたかなあ。
木村拓哉の演技は、確かにエエ感じなのですが、どこか「かっこええ」というところから抜け出ていないようで。
ストーリー展開も、あまりにも単純すぎて、「こうなるのかなあぁ・・・・」と思っているような話の展開。肩透かしも意外性もなく進んでいくのが、どうもねえ。それを支える演出も。どこか型にはまったようなものになっていて。
そうなるとあとは訳者の演技、ということになるんやろうけど。壇れいはきれいやったなあ。坂東三津五郎の悪役ぶりは・・・・まだいいか。
そう、「たそがれ」のときの田中泯(清兵衛と切り合う剣の達人役)ぐらいの強烈に印象に残るひとが居ないんですよね。おかげで印象に残る場面もない。しかも最後は絵に描いたようなハッピーエンド。ううむ、残念な。
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by tacobu | 2008-01-03 00:42 | 映画
2007年 08月 23日

【ハーレムのヴァイオリン教室】

ニューヨークのイーストハーレム。3つの学校が共同で開くヴァイオリン教室が、ニューヨークの予算削減で存続の危機に。
存続を訴えて、カーネギーホールでチャリティーコンサートを開くまでのドキュメンタリー。
映画「ミュージック・オブ・ハート」の原作ですな。映画は見てないけど。メリル・ストリープが主演していたはず。

このヴァイオリン教室の先生、ロベルタが強く印象に残りますな。練習は厳しい。とても厳しい。でも生徒はとても一生懸命に弾いていて、しかも先生を尊敬している。
ロベルタ先生も、厳しいんだけど優しいところもかいま見せていてね。なんというか、その情熱とやる気には感心させられますなあ。

余分な思い入れや演出のない映像は好感が持てますな。たまにはええもんです。こういう映画。
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by tacobu | 2007-08-23 00:49 | 映画
2007年 07月 23日

「時をかける少女」

昨日の夜放送してましたね。評判が高かったので興味があった。でも劇場まで見に行くほどではなかったけどね。それがテレビで(地上波で)放送されるっていうんで。じっくり観ました。
評判どおり、とても面白かったね。
主人公のマコトの描き方がとてもうまい。コースケとチアキとの3人の友情。男女の心のあや。
大人が学園ものを取り上げると、ノスタルジックになったり、あるいはとんでもなく「遊び」になったりするんだけど、そのどちらにも傾かず、じっくりとさっぱりと、さわやかに描いているところがよかったなあ。
画面もきれいで。そしてときどきカット割りが(まるで実写のように)長回しになったりして。監督の才能を感じるなあ。
マコトが「タイム・リープ」するたびに、転がって後頭部を「ゴツン」と打つというシチュエーションも、出てくるたんびに笑ってしまったよ。
そして、笑って楽しんでいるうちに、タイム・リープのおかげでいろんなことがややこしく絡まってきてしまう、その展開の面白さも見事。たぶん、そういうふうに「悲劇」が来るんやろなあ、と想像はしていても、やっぱり引きつけられてしまう。なんてうまいんだろう、この脚色。

無理矢理感動を盛り上げたり、反対にギャグにおとしめたりせず、それでいてさわやかな気分にさせてくれる。アカデミー賞をとるのも理解できるなあ。

が。番組の最初の解説(と言うのか)はなんじゃ(-◎-;)。まったく余計。かつての実写版がどうやったとか、原作がどうやったとか。ストーリーの概略まで並べ立てて。いったい何を考えているんだ。これからどんな話が始まるのか、ワクワクしながら見始めたのに、始まる前にストーリーの説明かい(-◎-;)。
テレビでこんなアニメを観るヤツには、最初にだいたいの説明をしとかなあかんと思ったのか。ちょっとバカにされてるような気がした。謎の叔母さん(魔女叔母さん)も、謎のままでもよかったのに。あるいは、映画の後で、「あの人は実は・・・」と説明してくれた方がよかったのに。そんな気遣いは全くないのであった。
そういえば、先日観た「シックス・センス」でも、同じように最初に「こんな場面に注意して観て」なんて、余計なことを言うてたな。そういう方針なのだろうか、この番組は。
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by tacobu | 2007-07-23 22:32 | 映画
2007年 02月 11日

めぐりあう時間たち(2002年・アメリカ)

見る度に違って見える映画

年末年始にいっぱい映画を観て(DVDとかテレビ放映とかだけど)、その感想を順繰りに書いていこうと思っていたのだが、それは全部すっ飛ばして(いつか書くだろうけど)昨日観たこの映画のことを書きたくなった。それぐらい心にズシンとくる映画だ。

感動したとか面白かったとかなんていう言葉よりも、「ズシンときた」という表現がぴったりくる映画だ。悲しくて涙を流すとかいうこともないし、お腹を抱えて笑うこともないけれど、本当に心にくる。心臓の深いところに熱波を受けるような感じ。
うまく言えないなあ。

3つの時代の3人の女性の、それぞれの1日の物語。「ダロウェイ夫人」を書こうとしているヴァージニア・ウルフ、夫の誕生日の準備をするローラ、エイズの友人の書いた作品の、受賞記念パーティーを開くクラリッサ。
「ダロウェイ夫人」をキーワードに3つの時を自在に行き来する映像。そしてそれぞれの人生(というか1日)。

最初、劇場で公開されたときに観たのだ。そのときも映像の見事さ、物語の見事さに「ズシン」ときたのだった。なんというか、一種「完璧なものを観た」という印象。
どこがどう完璧なのか、は説明しづらい。なにしろ話がややこしい。
いきなりヴァージニア・ウルフが入水自殺するシーンから始まるんだけど(これが1941年)、画面はいきなり1951年のロスに移り、「ダロウェイ夫人」を読んでいるローラになり、またまたいきなり2001年のニューヨークに移って、ベッドから起きるクラリッサ。そしてまた1928年のイギリスに場面は変わって、ヴァージニア・ウルフが目を覚ます。この時点ではなにがなにやら、なのだな。
そして「ダロウェイ夫人」の冒頭の一節、
「花は自分が買いに行くわとダロウェイ夫人は言った」
で、やっと、ああこの物語は「ダロウェイ夫人」を軸に回るのか、と分かるのだ。

分かる、っていったけど、ほんとに分かってるのかどうか、はもっと後にならないと分からないのだな、実は。
話がややこしくなってくるので、あらすじについてはこれくらいで。

最初劇場で見たときは、この話はちょっとSF的というか、ヴァージニア・ウルフの書いた「ダロウェイ夫人」が、後の世の誰かの人生に影響を与えていく(それも何世代かに渡って)という不思議な力を持っていたのではないかという、そういう話しにとれたのだな。
ローラもクラリッサも、なぜ自分の生き方を模索して、そして悩みの中にいたのか、それは「ダロウェイ夫人」のせいだったのかも。
そして「ダロウェイ夫人」を書いたヴァージニア・ウルフも、その同じ悩みの中にいたのだ。だから後の世に影響を与えるような物語が書けたのだ。
しかしそれは同時に、彼女の正常な感覚を越えることで、そのために彼女は・・・。などと考えるのは、あまりにも想像の飛躍が過ぎるかも。

そして。DVDで改めて観たら、全く違った物語が浮かび上がってきた。それぞれの人生の物語。3人の女性のそれぞれの苦悩。ここは自分の生きる場所なのか。これが自分の人生なのかという不安。
それが時代を越えた命題であって、いつの時代にも、誰にでもある問いかけなのだという、その真理を追いかけているような。どこまでも追いかけているような。
そしてそれぞれの時代で、支えあっているものがいる。それがどこか悲しいような。

ううむ。なんともまとまりのないことになってしまったなあ。とにかくこの映画は、僕が今まで見た映画の中でもトップクラスに入るくらいに心に残る映画なのだ。その結末の不思議さや、物語の悲しさを含めても。
そして、観る度に違う印象を受ける。というか、観るところが色々変わってくるのだなあ。これからも何度か観る機会はあるのだろう。何回か観たいと思ったな。その度にまた、感動の種類が変わってくるのだろう。

言い忘れていたけれど、この音楽がとってもいい。フィリップ・グラスお得意のミニマムミュージックなんだけど、それが心の不安(とともに、ある種の希望)をかき立てていくようで。
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by tacobu | 2007-02-11 12:00 | 映画
2007年 01月 02日

たそがれ清兵衛(2002年・松竹)

日本映画も頑張っているのだ

去年(2006年)の年末に、ノーカットでテレビ放映された。アメリカ・アカデミー賞でも「Twilight Samurai」という題名で(なんというぴったりとした英訳)外国映画賞にノミネートされている。

江戸末期、城勤めの侍清兵衛は、妻の死後、ボケはじめた母親と二人の娘を育てながら暮らしている。暮らしは逼迫しており(妻の葬儀にお金をかけすぎた)、同僚と飲みに行くことさえしないし、着ているものも着た切り雀というありさま。
ある時、友人の妹が離縁した元夫に付きまとわれていると聞き、その男を木刀で打ち負かす。やがて妹は清兵衛の家に足繁く通うようになる。
やがて藩主が急死し、藩内は騒然となり、そして清兵衛は小太刀の腕を買われて刺客の命を受けるのだが。

平穏な暮らしをしたいのに、否応なく血なまぐさい仕事を引き受けなければならない(その上自らの命を危険にさらすはめになる)侍の悲しさ。時代の苦しさのようなものが前面に出ていて、ああ山田洋次だなあと思ったな。でも今まで見た山田作品のような説教臭さや説明臭さがなく、とっても気持ちよく見れた。
なにしろ主役の真田広之がいい。物静かで平穏を望み(やや厭世的なところもあるけれど)、内気で家族思い、しかも古いしきたりにはやや懐疑的になっている(それが厭世的とも感じられるんだけれど)清兵衛を演じきってすばらしい。
さらに共演の宮沢りえが、かわいいけれどしっかりしていて、気も強い女性を、これもすばらしい演技で演じていたなあ。刺客に出かける清兵衛を見送ったあとの涙には、こちらも涙してしまったよ。

山田洋次監督の初の時代劇なんだそうだけど、この監督、現代劇よりも時代劇の方が合ってるんじゃないかと思うぐらい、ぴたっとはまった映像だと思う。
もっとこういう映画を観たい、と思ったら、これが時代劇3部作の1作目なのだと。他のも見たくなる。

毎年年末になったら(年始も含めて)映画をノーカットで放送してくれたりするんだけれど、最近は洋画ばっかりではなくてこういう邦画もやってくれて、それがなかなかよかったりするんだなあ。
この映画もアカデミー賞にノミネートされるくらいの映画だし。そういうことって今まであんまりなかったよなあ。日本映画もよくなってきているのかも。



この年末年始、かためて映画を観ている。といっても古い映画ばっかり。つまりはDVDで買ってきたもの+テレビで放映されたものなんだけど。それでも映画はやっぱり楽しい。
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by tacobu | 2007-01-02 12:00 | 映画
2006年 07月 26日

ハウルの動く城(2004年・スタジオジブリ)

1ヶ月以上ぶりに映画の話。しかもテレビで見たのだな。今月はまったく映画館に行ってないのだな。面白そうなもの、お金を払っても観たいものがなかなか観られないのだな。近くの映画館でやってくれなかったりしてね。

で、「ハウルの動く城」ですけどね。2004年の大ヒット作やね。どんなもんか、あんまり期待しないで観たんやけど。見事にその少ない期待も下回ってくれました。

多くの人が言ってるらしい。分かりにくい話やと。確かに分かりにくい。何が何やら。だいたいなんで主人公のソフィが90歳の老婆になる呪いをかけられるのか。その呪いをかけた「荒れ地の魔女」とソフィ、それと題名のハウルの、この3者の関係で話が進んでいくのだろう、そして魔女とハウルの戦いへ・・・・行かない。なにしろ荒れ地の魔女は呪いをかけたけど、呪いの解き方を知らない。そのうえ、国王の黒幕になってる魔女サリマンに魔力を奪われて、ただのおばあさんになってしまう。そしたらサリマンとハウルの戦いへ?・・・・行きそうで行かない。あ、一瞬戦う、というかハウルが襲われるけど逃げ出してちゃんちゃん。

ううむ。今まで観た宮崎アニメの中でも、出色の出来の悪さやな。なにしろそれぞれのキャラクターがはっきりせえへんので、最後まで誰が誰の味方か敵か、よおわからんのだな。なんかねえ、あの巨大な「動く城」に、宮崎監督自らがほんろうされてしまったようであるよ。動く城を動かしきれなかった。かな。持て余してしまった?

ただの恋愛ファンタジーなら(ソフィとハウルの)それでも面白かったと思うのに、その上に戦争というものを押し込んでしまったために、どれも中途半端な印象になってしまったな。肝心の動く城も、「千と千尋の神隠し」の湯屋を観た後では、どうも二番煎じのような感じしかしない。巨大戦艦も同様。飛行機械もそう。今まで観たものを越えられない。ああ、どうしましょう。

なんかいろんなものを詰め込みすぎて、収拾がつかなくなった状態やね。それぞれの絵はきれいなんやけど、それだけで2時間は辛すぎる。「千と千尋」もしんどかったのに。まあ、あれは単純なファンタジーとして観られたからなあ。でも「ハウル」はねえ。
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by tacobu | 2006-07-26 12:00 | 映画
2006年 06月 19日

インサイド・マン(2006年・アメリカ)

脇役がいい

ずっと、書こう書こうと思ってた。「インサイド・マン」を観ました。博多のキャナルシティの中にある映画館でね。旅行に行って映画を観るなんてね。都会の旅行の仕方やな。

前評判も良かったので、期待していったけど、いやあ、期待どおり、それ以上の出来やったな。

NYで起こる銀行強盗。犯人グループはその場に居た客と従業員を人質に銀行内に立てこもる。交渉に当たる刑事。秘密を隠そうとする銀行の創設者である会長。会長に雇われて、犯人との交渉に当たることになるやり手の弁護士。犯人グループの目的は何か。会長の秘密とは。

と、なかなか凝った内容に思えるけれど、話の筋としては極めて単純。しかしさすがにスパイク・リー監督。至るところに「仕掛け」があって、しかもこういう映画にはお約束の「どんでん返し」もたっぷり。最後の最後まで飽きさせませんでしたなあ。

いきなり主犯の男のアップ、そして独白から始まって。これどういうことよ。ほんでここはどこ? と思ってしまったら、もうスパイク・リー監督の術中にはまってるって事ですな。しかしこういうはまリ方は、映画を観る楽しみの一つやから、もうたまりませんな。

早い話が、よくあるスマートな犯罪もので。「オーシャズ11」とか「黄金の七人」とか、そういうものの続きにあるような筋立てなんやけど。随所に現代のアメリカの問題が透けて見える。特に人種問題がね。さすがスパイク・リー。人質の人種は種々雑多。「いつもアラブ人に間違われる!」と怒り狂うシーク教徒。その一方、ぶたこが指摘したけれど、銀行強盗がわかって、集まってくる野次馬は全部白人やったんやと。これは気がつけへんかったな。もう一回観る機会があったら確かめてみよう。そういうところ、ちょっとした監督の「遊び」かあるいは「こだわり」かがあるのかもね。

主演のデンゼル・ワシントン。ちょっと太りすぎかなあ。役作りのためやったらしゃあないけど。確かにスマートすぎるとイメージがちょっと違うかもね。弁護士役のジョディ・フォスターは、ぴたっとはまってましたなあ。知的でクールで怖い物知らず。会長役のクリストファー・プラマー(まだ生きていたんですか、トラップ大佐)ほか、ちょっとしか出てこない、人質役の人たちも、みんな個性的で面白かったな。脇役がいい感じやった。そう、脇役がいい映画はいい。
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by tacobu | 2006-06-19 12:00 | 映画