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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2004年 09月 17日

【ボウリング・フォー・コロンバイン】

昨日、テレビでやってまして。観ましたがな。じっくりと。

去年、アカデミー賞をとりましたね。ドキュメンタリー映画賞。でも、これ、純粋なドキュメンタリーと言えるのかどうか。監督の主張がここまで前面に出てしまうとね。

たしかに、アメリカの銃社会を告発するっていう姿勢はえらいと思うけど。日本に銃がなくって(一応)よかったと思ったしなあ。
銃が出回ってるからアカンのやという一般的な問題提議だけじゃなくて、アメリカの社会構造まで踏み込んで考えたのはいい感じ。でも、それとチャールトン・ヘストンはあんまり関係ないように思えたな。

銃犯罪が頻発してることについて、「こんな見方をしたらどうや」という主張は面白い。画面のカット割りとか編集とかも凝ってて、2時間以上のドキュメンタリーを飽きさせずに最後までみせてしまううまさもあるな。

でも、はっきりいって監督が前に出すぎ。ほんまのドキュメンタリーを撮りたいねんやったら、監督はカメラの後ろに控えててもよかったはず。それをしなかったのは、純粋なドキュメンタリーとして、つまり真っ白なところから事実を積み上げて結論を引き出そうとしたのではなくて、自分の意見・主張をはっきり伝えたいがために映画を撮ったっていうことの証拠やね。それがええか悪いかは別問題として。

言いたいことをはっきり主張したいっていう思いが強くて、映画としての「あざとさ」のようなものは目についたな。小学生が射殺事件を起こした学校の校長先生にインタビューしたときは、感極まって泣き出した先生の肩をそっと抱いてるムーア監督。なんかあざとい。映画としていらないシーン。
ディックなんとかいう、レストランのオーナーにインタビューした(車に乗って移動する間際を)ところなんか、話を打ち切られて「なんてやつだ」なんていうムーア監督は、別にみたくない。そこまでやらんでも伝わるものは伝わるのに。やりすぎは下品。

一緒に観てたぶたこが、最後のヘストンとのインタビューが終わったあと、そそくさと歩いていくヘストンの後ろから「この写真を見てください!」と、射殺された女の子の写真を掲げるムーア監督が、わざとらしくて一番いややったと言うてたな。さすがぶたこ。というのは、よー考えたらあのシーン。去っていくヘストンと写真を掲げるムーア監督を同時に撮影するのは絶対無理。ということは、別々に撮ったシーンを編集したってことやね。そこまでやるか。

by tacobu | 2004-09-17 12:54 | 映画


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