2005年 11月 14日
もうそろそろ、終わりにしてほしいなあ。町田市の女子高生殺人事件の報道。まあ、新しい事実が出てきたら、それを報道するっていうことはあるかも知れへんけど。 昨日あたりから、被害者の生前のビデオがよく流されるようになってね。写真とかより現実味があって(あたりまえやけど)ちょっと見てられへんなあ。 と思ったら、今朝も同じビデオを別の局がながしてたよ。ビデオやと声も入ってるし。同じ映像をいろんな局が流してる。これって、どうよ。遺族とか友人とかが見るわけでしょう。その人たちの心情はどんなんなんやろ、と思ってしまう。 被害者の実名報道についてはどうか、っていう議論もあるけど。わしはなにもかも匿名にしてしまうのは、真実性が薄れるような気がしていかんと思うねんけど。 しかし。被害者の昔の映像(小学生時代やから4年前)を放送する意味は何なのか。どうも理解でけへん。それで、どんな真実に近づこうとしてるのか。 こういう報道は要らん、と思われたら、マスコミが自ら自分の首を締めてしまうことになるであるよ。それは十分分かってると思うねんけどなあ。 そういうのを見たい人っていうのも、居てはるのは事実やろうけどね。テレビを見て泣きたい、と思う人。 別にそういう人を悪く言うつもりは無いけれど。人の不幸に同情したいという気持ちは誰でもあるやろうからね。こういう不幸な事件を見ると、あまりに理不尽なために、傍観者でいることすら辛くなるものがあるねんなあ。だから、ちょっとでも傍観者で無くなるように、被害者と(あるいは被害者の家族と、知り合いと)共鳴するところを持ちたくなる。そすると、いろんなことを、被害者に関することを知りたくなる。出来るだけ深く知りたくなる。そんなふうに思うような気がする。気がするだけやけど。 ちょっとでも深い知り合いになったら、もう傍観者からちょっと離れた、「ちょっとだけ知ってる人」になれそうな気がする。そして悲しみが倍加されると、ちょっとだけ傍観者で、無責任で、冷酷な自分でなくなるような気がするんとちゃうかなあ。いや、今思いついただけのことですけど。 そういう視聴者の思いに応えてるから、視聴率もとれるし、実際みんなも見るんでしょう。 でもねえ。やっぱり「本当に知ってる人」には、あの映像は辛いだけやろなあ。
by tacobu
| 2005-11-14 11:40
| テレビ
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