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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2003年 10月 14日

現代の合唱音楽 その1

1989年にNHK-FMで、毎週「合唱の部屋」という番組を放送していました。案内役は田中信昭さん。よく知られた合唱曲の解説、発声や練習についてのアドバイスなどのほか、毎回「新しい合唱曲」を紹介するコーナーがありました。その当時のテープをかためてMDにダビングするのを機会に、まとめて聞いてみました。
正直言って、息が切れます(^◎^;)ふうふう。
聞いたものからできるだけ順番に、感想とか書いていこうかな。あ、順番は放送順ではないです。なにしろテープの内容はごちゃごちゃになってまして、とても内容の整理までは手が回りません(^◎^;)(_◎_)。



一柳慧「子供の十字軍」(混声合唱)

合唱曲っていうのは、歌っていて楽しく、聞いていて楽しく、というのが昔のイメージでしたが、現代はそういう時代ではないようです。聞いていて「全然楽しくない」合唱曲もありまして。しかし「楽しくない」から「存在意義がない」わけではなく、楽しくないことが存在意義を持つ音楽もいっぱいあるわけです。

「子供の十字軍」はブレヒトの詩を長谷川四郎が訳したものに、一柳慧が曲をつけました。第二次大戦のポーランドでの悲劇を扱っているわけですが、なんというか、聞いているとめげてくるような曲ですね。一定のリズムでたたみかけてくるところがあって、迫力は十分なんですけど、「そんなに必死にならなくてもわかるよ」といいたくなるところもあります。演奏時間も長いしね。

実演も聞いたことがありますけど、好きになれる曲かと言われると、ちょっと・・・・(^◎^;)。



高橋悠治「回風歌」(男声合唱)

実際に楽譜を見たわけではないので、何とも言えないんですけど、結構自由度の高そうな合唱曲ですね。いわゆる「長三和音でハモる」男声合唱とは正反対の曲です。4つのパート(それも伝統的なトップテナー、セカンドテナー、バリトン、バスとは違っている)が独立して、それぞれに主張をもって歌い合う。それが一つの曲になるんですね。聞いたテープは法政大学アリオンコールの演奏なんですけど、気持ちのいい演奏です。よく言えば自由に、悪く言えばあんまりそろってない(^◎^;)。でもそれがオモシロいです。なんかね、スカッとする曲ですよ。

演奏するのは難しいのかな。聞いてるとそうは思えないんですが。あ、それっていい曲(いい演奏)の一つの目安ですね。



石井真木「アカペラ・混声合唱のための『もりのうた』」(混声合唱)

これはいい曲ですよ。長いけど。それに組曲としては曲数も多いし(全14曲)。四部合唱じゃなくてもっといっぱい分かれてるみたいだし。だから演奏するのは難しいのかな。でも楽譜も出てることだし、もっともっと歌われてもいいと思いますね。

絵本が題材になっているので、曲想としてはメルヘンチックです。舞台ではこの絵本の絵をスライドで舞台上に映写して演奏したそうですが、曲だけを聴いているとそういう演出は必要ないような気もしますね。曲が素晴らしいので、目の前にいろんな場面を思い浮かべるのは容易なんです。森の中のいろんな場面が歌われて、最後に「まばゆいくらい目まぐるしい、森のいろ!」と歌われるハーモニーは心に響きます。

石井真木さんはほとんど合唱曲を書いておられなかったようですが、この曲を聴くともっといっぱい作っておいてくれたらよかったのにと悔やまれます。

by tacobu | 2003-10-14 12:00 | 音楽


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