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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2005年 10月 04日

タクシードライバー(1976年:アメリカ)

サンテレビの深夜映画で放映してましてね。時々こういうええ映画をやってくれるね。しかも日本語字幕で。英語が堪能なぶたこは、元のセリフと字幕とを見比べて「へえぇ~」とか言うてましたが。

たしかに字幕やと、役者のホンマの息づかいというか、ちょっとした言い回しが(英語が分からへんにしても)伝わってきて、いいですね。最近字幕版が増えてきてて、うれしいね。

で、本作のはなし。公開当時から話題たっぷりでね。忘れてたけど、カンヌ映画祭でグランプリを取ってんな。それだけのものはあると思ったね。カットがかかったテレビ放映を見ただけでも。あ、いまウェブで調べたら、元々上映時間が短いんですね。2時間もない。だからカットもちょっとだけやったんかな。だったら嬉しいけど。

なんちゅうても主役のタクシードライバーを演じるロバート・デ・ニーロがすばらしい。純粋なようでアブナイ。いや純粋やからアブナイということかな。
ともかく「社会の悪を浄化したい」っていう思いが大きくなっていって。もともとその思いはあっても、だんだん強くなっていくところが怖いね。

最初狙ったのは大統領候補。政治のことはよく分からないけれど、とにかくこの町(ニューヨーク)をきれいにしてくれそうやと思ってたのに、実際に会ってみると(タクシーに乗せてみると)自分ほどの思いを持っていそうにないってことで(やと思うけど)幻滅し、暗殺まで考える。なんちゅう短絡さ。
で、暗殺に失敗したら、次に狙ったのが少女売春のブローカー。なんたるその落差。で、こちらの方はアッサリ成功してしまい、テロリストになるはずだった主人公は、少女を解放した英雄となる。この皮肉。

公開された当時は、デ・ニーロ以上にジョディ・フォスターの演技に(というか役柄に)話題が集中してたような気もするなあ。でも、やっぱり主役はデ・ニーロやで。

それと、(当時の)ニューヨーク。狂気があふれた町っていう感じやね。もちろん、それはニューヨークの一面でしかないのやろうけど。
そして不思議なことに、最後は血みどろで終わる映画やのに、殺伐とした気分にならないんですね。これは不思議。どっかに監督とか俳優とかの、ニューヨークに対する愛情みたいなものが感じられるねんなあ。
同じニューヨーク映画でいうと、ウッディ・アレンの描くニューヨークとは正反対の印象ですね。そういうのを映し出したこの監督はエライと思うなあ。

あ、でも、ウッディ・アレンとデ・ニーロって、どちらも「純粋な狂気」ということでは共通するかも。その方向は正反対やけど。

by tacobu | 2005-10-04 12:00 | 映画


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