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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2006年 02月 07日

土曜日の話から

土曜日は予定どおり、図書館のはしごのような状態やったな。市立図書館で5冊、大学図書館で5冊。結局田中小実昌も植草甚一も返却。飽きっぽいのかな。まあ、また読む気になったら読むであるよ。

大学図書館の中は飲食禁止であるが、6階にはテラスがあって、そこに出れば飲食は自由。びんかん用のゴミ箱も置いてある。あんまり知られてないのかも。まあ今の時期は寒くて、長い時間はそこに居てられへんけどね。そういうわけで、6階に陣取って読書を楽しむことにした。このフロアにはコンピュータールームがあって。ただし、学生しか使えないのですな。残念。そのほか、持ち出し禁止の大型本や辞書などが揃ってるフロアなのですね。美術全集とか英語の辞書とか行政白書とか、そういうのを置いてる。

ほかのフロアの気になった本を持ってきて、このフロアでしか読まれへん本と一緒に読む、というのがなかなかよかった。これからもこの手でいこうかしらん。

署名は忘れたけど、建築全集みたいなのがあって。活字を追いかけるのに少々飽きたら、それを眺めてた。見てたのは清家清の作品集。面白いですね。この人の家。自宅が特に。壁がない。庭から家の中が全部見渡せる家。説明が難しいけど。どこかで見てください。



時間がたっぷりあったので、図書館で1冊読んでしまった。サン・テグジュペリの「星の王子さま」。いろいろ訳本が出て来ているらしい。著作権との関係らしいけど。ぼくの読んだのは平凡社ライブラリー。ほかの訳と比べるなんてことはしてないから、何とも言われへんねんけど、まあ面白かったな。もっと簡単な本やと思ってた。子供向けやと思ってたし。しかし、子供向けにしては難しい内容でっせ。なかなか哲学的。などというのは大人の読み方なのか。素直でないからね。

あんまり深い意味なんか考えんと読む方がいいのかも。まあ読み手の自由ですが。



ぶたこが借りてきた小川洋子の「博士の愛した数式」(新潮社)はベストセラーですな。映画にもなったし。映画になったおかげで映像としてのイメージができてしまって、それは読むときの助けにもなったし、邪魔になることもあったな。どうも深津絵里のイメージになってしまうのですな。この家政婦さんが。イメージとしてぴったりなのもあるけど。

それはともかく。80分しか記憶がもたない数学者という設定は面白かったけどな。途中の数学の公式とか、数字の面白さとかは、まあ面白かってんけど。

うーん。感動しましたとか泣きましたとか、そういう書評(宣伝?)もあるねんけど。僕にはいまひとつ、ピンとけえへんかったというか。ちょっと惜しい感じもするんですよね。設定が面白いし、たぶん作者の数字への思い入れとか、その楽しみ方とか、そういうのに共感も持つねんけど。なにやろ。

ちょっとね。バランスがおかしいんですよね。博士と家政婦とその息子のバランスが。で、家政婦の語りで私小説的に語られるねんけど、それもどうもしっくり来ないというか。書き手の思い入れが深くなると、どういうわけか主人公の博士の印象が遠ざかってしまうという感じがしてしまうんですよね。これって、なんなんでしょう。だから主人公ほどには博士に対して愛情が沸いてこなくなってしまうんです。どんどん。変な読み方をしてしまったのかなあ。

たぶん。たぶんやけど。こまごまとひとつひとつのエピソードとか、話の構成とかを確かめ直したら、この妙なバランスの悪さ(その感じ)の原因が分かるのだろうけど。そんなめんどくさいことは、したくないわなあ。

by tacobu | 2006-02-07 15:16 |


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