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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2006年 05月 15日

あっちを読みこっちを読み

どうも読書に統一したものがない。あれを読みコレを読み。電車に乗ったらコレを読み、家ではあれを読み。などと、一度にいろいろ読んでる状態。飽きっぽい性格なのかなあ。途中まで読んで、ちょっと他の本が読みたくなったりして。でも最後まで読まないとやっぱり気持ち悪いから、また元に戻って同じ本を手に取る。

そうこうしているうちに、まあ1冊読んでしまうわけですが。大平一枝さんは前に「ジャンクスタイル」っていう、とっても楽しい、一方で考えさせられるインテリアスタイルの本を書いてはった。「世界でたったひとつのわが家」(講談社)も同様。自身が建てた(というか、設計に携わったというか)コーポラティブハウスの、出来上がって以降の話。思い通りに家が出来上がって「うほほ」と思うところと、住んでみて初めて気がついた思い違いに「とほほ」と思うところ。その両方が書いてあって面白いなあ。

考えてみたら、インテリアとかハウジングの本って、「うほほ」しか書いてないんですよね。そんな「なにもかも思ったとおり」になるはずもないのに。そういう本って、最初は「いいなあ」と思って眺めるねんけど、あまりの生活感の無さにだんだん飽きてくるというか。「必要な情報は載ってないな」と諦めてしまうんですね。よくあるお宅訪問番組で「こんなきれいにしてる家はないやろお」と突っ込みたくなるのと同様でね。

で、この本はその全く逆をいってるんですな。それが、建て売りとかじゃなく、自分たちで設計から関わったにも関わらず(変な言い方やな)、思い通りにいかなかった。ははは。こういうことって、けっこうあると思うなあ。

で、さらにこの本が面白いと思えるのは、そういう失敗をしても全然めげていないことですね。その失敗を「しまったあ」と思いつつ「ま、しゃあないか」と受け入れているところがエライ。そうそう。うまく行かないことも受け入れる気持ちが大事やね。誰に言ってるんだか(^◎^;)。



村上春樹が企画した「バースデイ・ストーリーズ」(中央公論新社)は、題名のとおり、誕生日にちなんだ小説を集めたもの。それも現代の作家のものが中心。ついでに(と言っては失礼やな)村上氏自身の短編も収められている。

あとがきでも触れられてるけど、いわゆる「ハッピー・バースデー」的なものはほとんどなく。切ない、哀しい、むなしい、寂しい話が大半です。全部で11編が収められてますが。それぞれすばらしい。一番最初の、ラッセル・バンクスの「ムーア人」で、すでに「やられた!」と思ってしまいました。まあ中には、ちょっと「ありがちかな」と思うような話もありますがね。ありがちっていうのは、小説的にありがちってことですけど。中では僕はダニエル・ライオンズの「バースデイ・ケーキ」が気に入ったな。あと、ついでって言ったけど、村上春樹の「バースデイ・ガール」も。こういう雰囲気の小説、大好きです。謎が謎のまま終わる。

by tacobu | 2006-05-15 18:49 |


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