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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2007年 02月 07日

「ぶたぶた」の文字に反応して読んでしまう

図書館で「ぶたぶた」という文字を背表紙に発見してしまうと、手にとって読んでみずにはいられないのである。1作目の「ぶたぶた」からのファンなのだ。どうしようもない。

光文社文庫からは3冊刊行されている。それぞれ書き下ろしのようだ。
1作目が出たときは、一部の人間にしか認められていなかったように思うが、最近続けてこうやって刊行されているところをみると、どうやら固定読者をつかんだようである。って、それって僕のこと?

「ぶたぶた日記(ダイアリー)」は文章教室に通う人たちの心の交流というか、心の癒しを、「ぶたぶたの食卓」では料理の上手なぶたぶたの短編集、「ぶたぶたのいる場所」は、ホテルを舞台にした群像劇。とシチュエーションはいろいろだけど、われらが山崎ぶたぶたは初対面の時こそ驚かされるが、そのあとは人のいい、あるいは人間のよくできた(ぶたのぬいぐるみに「人間」とは・・・)ぶたぶたの魅力にみんなが飲み込まれていくという、その展開は大きく変わることがない。

というところが、安心して読めるというのと「なんか、変化がないなあ」という不満と、両方の感情をもたらしてしまうのである。
1作目の「ぶたぶた」は、いろんなぶたぶたがいた。詳しくは思い出されへんけど、真面目なぶたぶただけじゃなくて、ちょっとすねたぶたぶたとか。記憶を失ったぶたぶたとか。
そういうのはもう今後、出てこないのだろうか。それはそれで、ちょっと寂しいかな。



「穴-Holes-」は児童文学、なのだろう。無実の罪でサマーキャンプという「矯正施設」に送られる少年スタンリー。そこでは干上がった湖に穴を掘るのが日課であった。
「精神を正すため」
という理由がつけられていたが、所長の本当の目的は他にあった。
そして、思わぬ形で脱走に成功するスタンリーだが・・・

いろんな伏線が張り巡らされていて、それがラストで一本につながるのだな。いやあ、見事。ぢょっとハッピーエンドに過ぎるんじゃないかという気はするけど。
でも、こういう話、僕は結構好きです。先祖がどうとかいうわけじゃないけれど、どこかで誰かと妙な形で縁があるっていうこと、あるのかもしれないなあと思うし。
まあ、スタンリーのような幸運にはなかなか巡り会わないけどね。

by tacobu | 2007-02-07 23:55 |


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