2005年 11月 08日
本屋で本を買うとなると、じっくりと選んで後悔のないように気をつけるのだけれど、図書館で借りるとなると、「読んでみて、面白くなかったら、まあしゃあないワナ」ぐらいに考える。 で、どうなるかというと、買った本は意地でも最後まで読み通そうとするけれど、借りてきた本は面白くなくなったらそこで終わり。最後まで読み通す気力もなくなる。ま、多分に「お金を払った分は元をとらないと」と思うからやけど。 前回、大学図書館に行ったときに借りたのは5冊。その中に「紅楼夢」がありまして。 思い立って、というか「たまには」という気持ちで、中国の古典を読んでみようと思ったんですな。でもやたらと注釈が多いのは苦手。できれば現代語訳にしてほしい。 そう思ったとき、見つけたのがこれ。 まあ長い長い小説でしてね。早い話が男と女の恋模様の長編作。らしいです。そこまでなかなか行き着きませんでしたが(^◎^;)。 話の発端がおもしろい。天上界で修行を積んだ石が(石ですよ、石)地上界に行って見聞きしたことを話すという内容でね。石が「玉」となって地上に降りる、という発端が面白いね。 さらには、天上界で、草に水をやって育てていた侍者が、地上界に降りてしまうと、女人となったその草があとを慕って地上階に行きまして。自分を育ててくれた侍者に尽くすということらしいですが。 地上に降りたって、つまりは生まれ変わったふたりが出会うところまでは読みましたがね。 さてそこから、豪華絢爛な幻想的な話が繰り広げられる、と思いきや。 あとは「男に尽くす女の話」になっていくようで。まあ、昔の中国の家屋敷の豪華な様子や、女同士の恋のさや当てなど、いろんなことが繰り広げられるには繰り広げられるらしいのですが。 わしの興味はそこまでで。 まあつまりは、男と女の間柄というものは、前世での因縁が働いておりまして、みたいなことを延々と綴ってるらしいのですな。わしが読んだ限り、通俗的ともいえるような内容のようです。だから面白いとも言えるのだけれど。昔の小説としてはね。
by tacobu
| 2005-11-08 22:58
| 本
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