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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2007年 08月 09日

裁判員制度の説明会に行ってきた

大阪地方裁判所で開催された、裁判員制度の説明会に行ってきた。
月に一回、裁判所が主催して開かれていて、今回が20回目。
ええっ? もう20回も開いてたのか。そんなことをやってるなんて全然知らんかったよ。たぶん、国民の多くが知らないでしょうねえ。

裁判員制度は2009年5月までに実施されることがすでに法律で決まっている。いつのまに? いやいや、決まった当時(2005年)には、ちょっとした議論があったはず。あったような気もするなあ。

ともかく、制度として始まるのはもう決まっている。かくなる上は、よりよい制度となるように(あるいは、よくないということが分かったら廃止される、ということも含めて)考えていくべし、なのかも。

そういう難しいことはひとまず置いておいて、どんな制度か、裁判所自身が説明してくれるというのだから、これは聞きに行った方がエエやろう。

大阪地裁の法廷で説明会は行われた。法廷に入るのは初めてである。
ほほう、こうなっているのか。狭くもなく広くもなく。よくテレビドラマで見る、そのままという印象である。
ぶたこの説明によると、以前の法廷に比べて、裁判官(裁判員)の席が低くなっている、裁判官(裁判員)の座る椅子の背もたれが低くなっている、などの変更があるようだ。
そうかあ。そういえば、裁判所ドラマって、裁判官は「一段高いところから見下ろす」ような雰囲気があるなあ。でもこの法廷はそういう「裁判席からの圧迫感」はあまり感じられない。
この法廷も、新しい制度のために作り替えたってことかなあ。

説明会は、はじめに制度の説明があって、その後ビデオの上映。次に裁判員に選ばれる手順の説明。休憩をはさんで質疑応答、という段取り。
僕らは傍聴席に座って、証人席のところに据えられた大型のプロジェクタに映る画面を見ながら説明を聞く。
プロジェクタには、(たぶん)パワーポイントで作ったプレゼンの画面が次々に出てきて。ああ、こういう風に説明するのが最近の流行りなのだなあ、などと思いながら聞いていた。
このパワーポイントによる説明って、分かりやすいようで、実は頭に残らないという感じもする。画面をじっと見てそこに次々表示される画像、耳から入る説明。でも、それが大事かどうか、判断しつつメモを取る、という作業ができないのだな。
で、あとで分かったのだけれど、ほとんどの内容は、入口のところでもらった資料(パンフレットやチラシやサッシなど多数。ウチワもついていた(^◎^;))に入っているものだったのだな。だったらメモを取る必要もない。というか、そこにありますと一言言ってくれたら、もっと楽に見れたのになあ。

休憩時間には、普段は入れない傍聴席の向こう側、つまり裁判が行われる「法廷」にもはいって、写真もどうぞ、裁判官の法衣もありますので自由に着てみてください、なんていうサービスぶり(^◎^;)。ぶたことふたりで法衣を着て写真を撮ろうとしたら、最初のあいさつで「裁判長です」と言ってた方が
「写真、撮りましょか?」
ははあっ。裁判長じきじきに写真を撮ってもらうとは! はい、もちろん撮っていただきましたとも。

ミーハーな時間はそこそこに(ほんまはもっとゆっくり見学したかったけど)質疑応答。先ほどの裁判長さんが、出席者の質問に丁寧に答えてはりました。
いろんなことがまだ模索中、という印象もあったなあ。「まだこれから、考えていかないといけません」とか。
ただ、そういう率直な受け答えには、逆に好感も持てたというか。出来上がったばかりの制度を、これからしっかりと育てていこうという意欲のようなものも感じられたなあ。ただただ「決まったことだから、やっていかないといけません!」という強制じゃなくて「これから、よりよい方向へとすすむように努力しましょう」というような。

そうなのだなあ。普段、決まった法律とかにあれこれと文句をつけたり、「いつのまに決まったのやら!」とか文句を言ったりしているけれど、ふりかえってみて僕らはその法律について、どれくらい自分の問題として考えているか、と問われると、自信がないなあ。
決まったこと、でも、それで終わり、なのではないのですね。その制度をどうやって身のあるものにしていくか、というのがこれから問われていくのだろうなあ。
裁判長さんは
「これが定着するには何世代かが必要だと思います」
と、さらっと言ってたけど、重みがあるなあ。つまりは、わたしらの責任でやっていかんとあかんということやね。
いろいろ考えさせられたわい。

by tacobu | 2007-08-09 12:11 | 日記


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