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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2007年 10月 13日

【発信力 頭のいい人のサバイバル術】樋口祐一(文春新書)

まず題名からしてうさん臭い。「頭のいい人の」とこられると、ついつい手にとってしまうではないか。そこが狙い目なんだろうけど。その狙い目にまんまとひっかかってしまったのだな。頭のいい人はどんな方法を使っているのか、というのは誰しも気になるだろうし、知りたいことなのだな。特に頭の悪い人間にとっては、手っ取り早く頭のいい人の考え出した方法を真似して、楽に事を運びたい、と思うのだし。わしもそのひとり、ということだけど(^◎^;)

で、題名の半分は正しく、半分はただのキャッチコピーで、人寄せの看板に過ぎない。内容はちょっと違っていて、みんなで「頭のいい人」になりましょう、なれますよ、と説いているのだな。頭のいい人のやりかたを教えてくれるわけではないのか。なあんや。

これからの時代は「発信力」がものをいう。いい考えを持っていても、それを「発信」できなければ意味がない。そして日本人は伝統的に発信力が不足している。
発信力を養うためには、「書く」能力を伸ばすのが良い。そのために最も適しているのは「小論文の作文」である。
というわけで、著者得意の「小論文の書き方」の章に移っていくのだな。上手いやり方だ。

前半の、今の日本の問題、世界の問題が「発信力」によるものだとする説は、やや我田引水的で、そこまで徹底せんでもと思ってしまった。ここをクリアすると、次の段階まで読み進むことができる。僕はちょっとまゆつばものと思いつつ、まあそういう考えもあるかなあと受け流しながら読み進めましたが。
世の中のことは、どんなささいなことでも複雑にからみあっていて、物事の原因はひとつには限定できない。言い方を変えれば、どんなささいなことでも物事の原因として結びつけることは可能な気がする。そこを突いてきて、「問題は発信力!」と断言されてもなあ。まあいいけど。

で、さんざん「発信力」の重要さや便利さや、重宝する手段であることなどを述べたあとで、小論文講座、となるのだな。
ほんとはここだけでもよかったんやないか、と思うくらい、面白かったけどなあ。
いやいや、それだけではこの本は売れないでしょう。「小論文の書き方」なんて本が、書店の棚に並んでいても、これから論文を書きたいと思っている人以外は、手に取るとは思われへんからね。
で、「発信力」という表現になるのか。うまいなあ。

初めの方はともかく、最終章の小論文講座はためになりました。わかりやすい方法論が述べてあって。だれでも論文書きになれそう。そうなることを著者は願っているのだね。ちょっと煽ってる部分がるのが気になるけど。
で、こうやって全体を振り返ってみると、この本の構成そのものが、小論文講義の「方法」にのっとっているように思えてきた。起承転結、話の進め方のその方法が。こういうふうな構成にすると、みんなが読みやすいと思って、そしてベストセラーになるのか。

by tacobu | 2007-10-13 00:38 |


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