2008年 01月 19日
大阪府知事選挙をやってますねん。府民やから、投票に行こうと思ってますねん。で、どの候補者に入れるかが問題で。って、あたりまえやけど。 それを吟味しようと思って、告示前の公開討論会にも行ったし、新聞に載ってる候補者の記事にもできるだけ目をとおして。それから、テレビの政見放送も見て。 で、ますます迷ってます(-◎-;) 弁護士でタレント活動もしているH候補。はじめはこの人だけは通ってほしくないと思っていた。しかし、公開討論会では一番好感が持てた。くやしいけれど。ほかの候補とは違っていて、堂々としていたし、なにより正直にいろんな事に答えているように思えた。 それに比べると、元大学教授のK候補は、聞かれたことに明確に答えられない、質問をはぐらかすような感じで、出来のよくない政治家の答弁を聞いてるみたいでイヤだった。当選する前からイヤな政治家とは。 弁護士のU候補は、地味な感じ。ほんとにやりたいのか、という意欲のようなものが感じられなかったなあ。2回目の出馬なのに、緊張しているみたい。というか、押し出しがあまりにも弱くて、大丈夫かいなと思ってしまった。 というのが公開討論会の時の印象だったのだが。 今日、テレビの政見放送を見て、また印象が変わってしまった。 H候補。どんな政見を言うのかと思ったら、「政治を実行するには、議会との協力が不可欠です」「議会の多数派の支援を受けているわたしなら、実行できます」「政治を変えたいのなら、府議会選挙でどうぞ」 そういうことに終始していた。なんやそれ。政策などの説明は一切なし。これって、政見放送? つまりは「多数派を応援しなはれ」ということ? 聞きようによっては、「府知事選挙なんて意味ないよ~」と言っているようなもんやガナ。で、その選挙に出てるアンタはいったいなんなんや。冒頭に「今から難しい話をします。我慢してきいてください」みたいなことを断ってたけど、全然難しい話でもない。これくらいの話も、府民には難しいだろうと思っているってことか。府民をバカにしているか、本人がバカか、どっちかやろうなあ。両方かも。なにより、公開討論会の時は「議会と衝突する時もある。そのときは知事が責任を持って政策を実行する」と言うてたのに。ちょっとこの、発言の翻り方は「信用できるんかいな」という思いを持ったなあ。 U候補。ちらちらと原稿を見ながらしゃべっていて、ホントに自分の言葉でしゃべっているのかと思えた。確かに、限られた時間で、ちゃんといろんな話をしようと思ったら、原稿のとおりに間違いなく読まなあかんのだろうけど、ほんの数分のことぐらい、覚えたらどうかと思うなあ。話の中身よりその「ちらちら」が気になってしまうであるよ。政策の中身はいろいろいいこともあるんやけど、なぜか心に響いてこない。なぜ? K候補。政見放送ではまったく原稿を見ることなく、淀みなく語っていて、こういう「講義」のようなものには慣れているのか、あるいは相当練習したか、だろうなあ。一番落ち着いていて、一番話の内容が頭に入ってきた。ただ、公開討論会を見に行ったときは、質疑応答がまったく成り立たなかったのに、という疑問はある。つまりは、決められた原稿をを読む、決められたことを処理する能力には長けているんだろうけれど、即興というか、その場その場で対応が求められることがらには、どれだけ対処できるのかなあ、という思いは残る。それに、この政見放送は、あの公開討論会のあとに録画されたもののはず。しかし、討論会の場で指摘された(ツっこまれた)具体策については、明確な付け足しのようなものはなかった。梅田北ヤードの開発にしても、討論会の時は「これは夢です」とことわっていたけれど、政見放送では、まるで公約のようにも聞こえてたし。大型プロジェクトが中心という考え方に寄っているような気がするしなあ。それは今までの府政と余り変わらない、イコール今までと変わらない大阪府、いままでどおりの赤字経営、という図式にならないかが心配。 政見放送では、いわゆる「泡沫候補」といわれる人の放送ももちろんあって。これが意外とはっきりとしていて、堂々としていて好感が持てました。あれくらい気概を持って、ほかの候補者も意見を言ってほしいなあ。 そんなわけで、なかなか決め手に欠くのです。前に書いたけど「いやいや愛せる」ひとっていうのを選ばなあかんのですが。
by tacobu
| 2008-01-19 22:39
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