2008年 01月 24日
とても衝撃的な題名。扉には老境の紳士(?)の頭から、一本の髪の毛が天に向かって伸びているイラスト。副題には「元若者への助言」 これは、フランスの映画テレビ・ディレクターで作家のフルニエが、自らが老境に入って感じたことを、ときに辛辣に、ときに開き直って(^◎^;)書いたエッセイです。 「元若者への助言」となっているだけあって、「歳をとっても、おもしろいぞ」と思わせるところもあり、「歳をとったんだから諦めろ」と言ってみたり、「いつかはキミも歳をとる」(あたりまえだが)と言ってみたり。 ジョークと諧謔をからめて、いろんな角度から「老い」を語っている。思わず「ふほほほ」と笑ってしまう話ばっかり。 読みようによっては、最近流行りの「×××になれる30の法則」とか「×××な人生のための15章」とかいうたぐいの本の、ネガティブ版(パロディ)ともとれますね。 これを読んで勇気がわくか諦めがつくか、は、ひとそれぞれ、でしょうね。わたくしはもちろん、楽しく読ませていただきましたです、はい。
by tacobu
| 2008-01-24 00:41
| 本
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