人気ブログランキング |

たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

tacobu.exblog.jp
ブログトップ
2008年 02月 11日

【ネバーランド】恩田陸(集英社)

とある私立高校の学生寮。冬休み、それぞれの事情で家に帰らず、年末年始を寮で過ごすことになる3人の学生と、何故か実家から通っているのにその寮に入り浸るひとりの学生の、都合4人の高校生が過ごす、クリスマスイブからの1週間の物語。
始めのうちこそ、首吊り人形が出てきたり、幽霊騒ぎがあったりと、ちょっとホラーっぽく始まるんだけれど、章が進むにつれて、これはホラーじゃないな、と思い始めます。

まあ、ちょっとはサスペンスタッチのところもあるんだけれど。章ごとにそれぞれの生活の背景がわかってくるんですね。それぞれが背負っている「闇」の部分とか。
よくある「告白タイム」で(夜中中一緒なのだから、そういう話になるのであるな)、ゲームに負けたら「告白」する、その順番が回ってきて、それぞれが話し出すその話が、この物語のツボ。
そして、それぞれの秘密を明かすことによって育っていく友情。ううん、なんていい話なんだ。
っていう、単純に喜ぶような話でもありませんが。それぞれの「闇」には、そうとうキツイ内容もありまして。

それでも最後は、ちょっとさわやかなというか、ホッとする気分にさせてくれます。いつもながら、いい感じですよ、恩田陸さん。

by tacobu | 2008-02-11 00:23 |


<< 雪景色は一日      雪雪雪 >>