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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2008年 04月 03日

読んだ本、あきらめた本

図書館に行ってきました。今日で返却期限。「アシモフの世界の年表」は、ほとんど読むことなしに返却。オモシロそうやってんけどナア。150億年前からの歴史が年代順に並んでるんやけど、45億年前までしか読まれへんかった。西暦2000年を前にして、こういう本を書こうと思ったらしい。書けるだけの知識と意欲のあるのがおそろしいというかすごいというか。
もひとつ、アシモフの本で、「ガニメデのクリスマス」という初期短編集も、途中までしか読まれへんかった。初期も初期、まだ学生やった時代にかかれたものまで入っている。つまりは戦前のものも。1940年くらいに書かれたSF。それはそれで面白かったけどね。たとえば、ヒトラーはマダガスカルで病死したことになっている(未来の出来事として)。それについて、またひとつずつアシモフ自身があとがきを添えていて、作品の成立過程やなぜこんな風に思ったのか、どうやってどの雑誌に載るようになったのかなんてことが書いてあって、それだけでも面白い読み物になっているのですな。

しっかり最後まで読んだ本もあります。アガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」(ハヤカワ文庫)
推理小説で、前に読んだことがあるから、犯人も知っていて(特にこの小説の場合、犯人は意外すぎて一度読んだら忘れられない)、でももう一度読もうと思うなんて、自分でもどうかしていると思う。だいたい一度読んだ小説は、普通の小説でも2度は読まないんですが。前に読んだのは30年以上も前のことだし、ひょっとして今、新しい訳で読んだら小説の形が違って見えるかも。そしてトリックも犯人も知ってるわけやから、どこにどういうしかけがあるのか、最初から分かって読んだらどうなるか、実はどうなっていたのか検証しながら(といっても、普通に読むだけなんだけど)読んだらどうなるか、なんてことを考えながら読んだんですよね。
でね。十分楽しめました。クリスティーの小説って、ただのトリック、ただのレトリック、ただの推理小説じゃないなって思いましたね。それぞれの登場人物の描き方、その個性、それぞれが光っていて、群像劇として面白い。この小説の場合、それぞれがちょっとずつ隠している「ウソ」があるんだけれど、それが推理小説のネタ以上の、なにか人間性の底の方まで描いているようで。小説って、こういう風でないとね。どんな小説でもね。

by tacobu | 2008-04-03 00:11 |


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