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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2008年 05月 07日

いしいしんじは、くせになりそうなのだ

ここしばらく、読書感想文を全然書いていないなあ。なんか、どんな本を読んだのか忘れそうであるよ。覚えてる間に書いとこう。

いしいしんじの「絵描きの植田さん」(ポプラ社)と、「白の鳥と黒の鳥」(角川書店)を読んだのだ。
「絵描きの植田さん」は、事故で耳が聞こえなくなった画家の植田さんが、引っ越した先の村で遭遇する事件。その事件が起こるまでが、なんとなくこころが暖まるのだな。
「白の鳥と黒の鳥」は短編集で、こちらはいしいしんじの「摩訶不思議な世界」が全開である。なにげなく読み始めると、「あれ?」という設定になっていることに、あわてて前のページを読み返し、しかし「あぁ、そういうことか・・・・」とちょっと納得させられて、しかし納得している自分は大丈夫なのだろうか、という思いで読み進んでいくと、「あれっ?」と思ったまま終わってしまう。しかしその「あれ?」は、なぜか心地よい「あれ?」なのだな。

ここちのよい「あれ?」というのが、いつもいしいしんじにはついて回るような気がする。とつぜん熊がしゃべり出したり。そしてそれが、いつのまにかつじつまが合って・・・・というときもあるし、結局つじつまが合わないままだったりすることもあるのだが、そんなときは、理解できない自分が、狭い了見で本を読んでいるのではないかという反省をさせられたりするのだ。すでに術中にはまっているなあ。

「絵描きの植田さん」は、実際に挿絵を描いているのが植田さんなのですね。いよいよのクライマックスでその絵がページ一杯に広がると、なんだか映画のクライマックスに出会ったような気になるのだ。ほんまに心地よい。

by tacobu | 2008-05-07 23:10 |


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