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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2006年 03月 29日 ( 2 )


2006年 03月 29日

人間くさいのがいい

恩田陸の「ライオンハート」(新潮文庫)は、期待どおり面白かったな。ラブストーリー→すれ違いっていうのを「一方は運命の人だと分かっているけれど、一方は初めて会う」っていう、SF的な要素を含めて書いていましてね。時間のパラドックスとかもあって、ちょっとハラハラしたりドキドキしたり。

普通ならただの「時間のパラドックス」小説になりそうなところを、さすがにきれいな、はかない、感動的なラブ・ストーリーにしているところがうまいなあ。恩田陸にますますはまっていきそう。

ただね。最後の方。ちょっと説明臭くなるところがなあ。惜しいなあ。それと、結末(というのか)が予想できてしまうねんなあ。そんな風に読んではいけないと思いつつもね。でも「そんな風に読んではいけない」と思わせるところが、またうまい、と言えますな。

「ライオンハート」っていう題名は、ケイト・ブッシュのアルバムからとったんだと。それと、各章の構成が、間あいだに「現在」を描写する「プロムナード」を挟んでるところが、「展覧会の絵」みたいやったな。音楽好きなのか。絵にちなんだ章だてから考えると、絵画好きでもあるみたいヤナ。ケイト・ブッシュを聞きたくなったであるよ。



「クリスピン」につづいて、アヴィ-金原コンビの「ポピーとライ 新たなる旅立ち」(あかね書房)は、全くの児童文学。人間が出てきません。ネズミ(キンイロネズミとシロアシネズミ)とヤマアラシとビーバーが、主な登場人物。人物ではないな。

シロアシネズミのポピーが主人公のシリーズの、これが2作目ということらしい。あんまり中身を吟味しないで借りたので、1作目がどんな話なのかは知らなかったんだけど。これを読んでいくうちに大体のことは分かった。1作目では、キンイロネズミのラグヴィードとポピーが恋に落ちる。けれどラグヴィードはフクロウに食べられて死んでしまう。で、フクロウをやっつけたのかな。そのへんは読んでみないとわからないけど。

で、フクロウをやっつけた(として)ときに、力を貸してくれた(らしい)のがヤマアラシのイリーシ。ポピーはイリーシと暮らすことになるけれど、ラグヴィードの家族にラグヴィードが死んだことを伝えないといけないと思い、ラグヴィードの家族を探しに行く。イリーシも、ブツクサと文句を言いながらついていく。このイリーシがとってもいい味を出していて。ずーっと悪態をつきっぱなしなんですね。口を開けば汚い言葉を言うって感じで。でも心の底では優しさを持っていて、しかもポピーに恋をしている(はっきりは言わないけれど)。これ、金原さんの訳も生きてるところやなあ。

で、ようやくふたり(ふたりというのか)はラグヴィードの家族に会うわけですが。その家族(60匹以上いる。そうか、ネズミやったな)は大ピンチに襲われていた。

もともとネズミ家族は小川のほとりに(穴を掘って)住んでいたんだけれど、ビーバーたちがやってきてダムを造り、小川をせき止めて池にしてしまった。おかげで住家は水浸し。引っ越しを余儀なくされるが、ビーバーたちは引っ越した先(ちょっと高台の穴)までも、水浸しにしようと考えるんですな。ビーバーは水が増えれば増えるほどいい。でもそうなるとネズミたちは住むところがなくなる。

ネズミ家族の次男坊(長男がラグヴィードだった)ライが、一人でビーバーに立ち向かおうとするけれど、体の大きさも力も段違いのビーバーには全く歯が立たず、逆に人質にとられてしまう。さて、ポピーとネズミ家族たちは、ビーバーと戦うことができるのか。そして小川を元どおりにすることができるのか。

どうです。立派な冒険小説じゃあありませんか。最後のビーバーとの戦いは、ファンタジーのクライマックスの王道をいく戦闘シーン。手に汗を握る展開です。

小さなネズミたちが、力を合わせて大きなビーバーたちに立ち向かっていくという、まあこれも王道ですが。王道すぎて面白くなさそうになるところなんやけど、登場人物(また人物って言うてしまうな)の性格がそれぞれ魅力的で、とっても面白い。主人公のポピーは、ただカワイくて勇気のある主人公っていうだけじゃなく、ちょっと抜けたところもあるというか、頼りない部分もあるんですね。ライも、一人でビーバーに立ち向かうのはカッコイいとも言えるけど、無謀すぎるともいえるし、なにより夢想家でロマンチスト。長男ラグヴィードに負けまいとして無理もしてる。敵役のビーバーのガナットも、恐ろしい悪役というより、ちょっと強欲な権力者っぽくて。つまりはどれもが「人間的」なんやな。人間じゃないのに。ファンタジーのはずが、とっても身近な物語として読めてしまうのは、そのせいか。

なかでも僕の一番のお気に入りは、やっぱりヤマアラシのイリーシですな。

by tacobu | 2006-03-29 18:25 |
2006年 03月 29日

仕事もひと段落

ああ、ようやくペースダウンができてきたであるよ。焦ったらあかんといつも思いつつ、仕事はしてるねんけど。それでもやっぱり、締切っていうのがあるとね。

ともかく、ほっとしてます。と思ってたら、今日は各地でエライ天気になってたようですね。寒波が襲ってきて、あちこちで雪が降ってたようで。プロ野球の楽天-オリックスが、雪で開始が遅れたり、中断したり。あ、今日はネットで観戦してましてね。なかなか面白かったな。試合そのものも面白かったけど。ちょっと楽天はエラーしすぎやね。エラーがなかったら、もっと緊迫したゲームになってたやろうし、ひょっとしたら勝敗もわからへんかったやろうに。ヒットの数はほとんど変われへんかってんから。

などというのは、テレビのスポーツニュースで、ダイジェストで見ても分かるようなことやねんけど。ずっと見てないと分からないこともあってね。例えばピッチャー。楽天のピッチャーはなかなかイイ。どの投手もいい球を決めていて、守りが普通やったらなあって思ってしまったよ。暴投もあったけどね。それも勝負にいってのことやからなあ。

それとね。試合が中断してるあいだに、子供のファンが「レッツゴー、イーグルス!」と応援しながら、スタンドを歩き回ってね。で、その列がだんだん大きくなって。とうとう大人のファンも混じって応援の行進。鳴り物禁止のフルキャストスタジアムに声がこだましてね。なんか感動してしまったよ。昨日は降雨コールドやったけど、「こらぁコールドにはでけへんやろう」と思ってたら、間もなく試合が再開。そのすぐ後にタイムリーが出て楽天が1点差にまで詰めよったから、余計に感動してしもた。

ま、楽天の攻撃もそこまでやってんけどな(^◎^;)。途中のマウンドのレンガ出し(あんなん初めて見たよ)も、面白かったけど。大丈夫なんかなあと思ったけどな。球団も球場も。

by tacobu | 2006-03-29 00:05 | スポーツ