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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2008年 02月 02日 ( 1 )


2008年 02月 02日

【シューベルト:交響曲第9番「グレート」】フルトヴェングラー指揮:ベルリンフィル(1942年)

第二次大戦中の放送録音。
わたくし、実はフルトヴェングラーよりもトスカニーニ派なのですね。つまり、楽譜の指定を無視して、思うがままの音楽をつくるっていうのに、ちょっと抵抗があるんですね。できれば楽譜どおりに演奏して欲しい。そのなかで表現できることをするっていうところに、ちょっとスリルというか、面白さがあるような気がするんですね。何もかも思いどおりに、っていうと、際限がなくなってしまいそうな気がして。

なんていう思い込みは、この演奏の前では見事に打ち崩されてしまいます(^◎^;)
第1楽章の出だし。ホルンの長い長いメロディがゆったりと、ゆ~ったりと流れ出して、ああなんてロマンチック、どこか遠くに行ってしまいそう・・・・とそのあとの主題の展開を聞きながらそう思っていると、なんだか途中から(第2主題に移るとこらへんから)なんかとんでもないことがだんだん起こってきて、気がついたらオーケストラは暴走し出している(^◎^;) げげっ! ど、どこまで行くんだ? しかしその暴走にも際限がないように思えてくる。なんちゅう演奏!
いつの間にかその音の奔流に、オケの暴走に身を任してしまっている自分がいるんですね。そらもう、「ものすごい」という表現はこういうことかなあと。

実はこの曲を聴く前、昨日はブルーノ・ワルターが指揮したブラームスの第1交響曲を聴いたんですが、これがまあ、なんというか、ソツのない演奏だったんです。第1楽章の出だしのあの、混沌とした音の奔流というのが、さらさらと流れ出して、なんだかなあ、と思いつつ聞いてたんですね。その「なんだかなあ」は、第4楽章に至ってようやく解消されて。ああ、この楽章まで持っていくのにあの出だしだったのかなあ、なんて思ったわけですが。
ワルターの演奏は、レコード録音のための演奏、そのためのオーケストラ(コロンビア交響楽団)だったわけやから(そして当時の常識として、何度も録り直ししただろうし)、ある意味ライブ感のない演奏になるのは仕方のないところだったかもしれません。それでも最後クライマックスに向かっていくところはさすがなんだけど。

で、そのあとにフルトヴェングラーなんかを聞いたら(しかもライブ録音)、これはもうぶっ飛んでしまうのは、予想できたはずやのになあ。

こういう演奏をこの曲(普通に演奏したら、だらだらとしたものになりそうだ)から引き出したのはすごいとおもうなあ。でも、いつもこういう風にして欲しいか、「グレートだったらこれ!」と思うかどうかは、また別なんだけど。

by tacobu | 2008-02-02 00:15 | 音楽