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たこぶ・ろぐ-日本一お気楽な48歳-

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2005年 10月 31日

ハイキング日和

土曜日は雨模様やったけど、日曜日はうってかわってさわやかな青空。
前日から、エエ天気になりそうやということで、久しぶりにどっかにお出かけしよう、ということになり。近場でハイキング。本棚から「日帰り旅行」などというガイドブックを出してきたりして。

いろいろ考えて、宇治に行くことにした。あんまり行ったことないし。近鉄だけで行けるし。ということは交通費が安くつく(^◎^)。

宇治といえば平等院。宇治茶。まあそんなところやろな。ハイキングルートは地図で確認。まあ、途中でしんどなったら適当に変更するってことで。ともかく出発。メインは平等院やな。

近鉄小倉駅からとことこと歩いて、平等院へ。わしら夫婦はどこへ行くにしても、その間の町並みなんぞを楽しみながら歩くのでありまして。今回も、平等院までは地図を見ながらのくねくね歩き。途中で公園のベンチに座って、用意してたバナナを食べたりしてね。
途中からは、いかにも観光地という町並みになりまして。みやげ物屋さんが軒を連ねてます。宇治茶のお店もいっぱい。

そのうちの一軒に、抹茶ソフトクリームと、ほうじ茶ソフトクリームを売ってる店がありましてね。ほうじ茶ソフトとは珍しい。抹茶ソフトとそれぞれひとつずつ買って食べてみまして。
これが結構いけるんですな。ほうじ茶の味わいが口の中に広がって残るような感じでね。ほかで見たことないな。

さて、ちょっと落ち着いたところでいよいよ平等院の中へ。休日やねんけどそんなに混んでない。有名なお寺やけど、境内はそんなに広くもなく。のんびり見て回りましたわ。
鳳凰堂の中に入るには別に拝観料が要るねんけど。まあ外から眺めるだけでエエか。ということで、はい、10円玉の模様そのものをゆっくり楽しみました。
宝物殿になってる「鳳翔館」に行きまして。ここ、博物館としてよくできてましてね。最近の建築らしいですが。栗生明というひとの設計で。
コンクリートの壁。暗めの照明。ほとんど地下の展示室。ゆっくりゆっくり見てまわって。表に出たらテラスみたいなところがあって。そこでも休憩できるんですな。ええ感じやったな。

さて、お昼。先ほどほうじ茶ソフトを買った店。茶そばならぬ「茶うどん」を売ってまして。珍しいので食べてみました。
味は・・・あんまり「茶」のイメージはないけど。手打ちのちゃんとしたうどんでしたがね。まあ、話のネタにはなるかな。

さてそこからは、本格的なハイキング。しかし平等院をゆっくり見てだいぶ満足したので、もうあとはお寺とかも入らんでもエエか、ということになり。まあちょっと先にある吊り橋(天ヶ瀬の吊り橋)まで行って、そこから先はまた考えるということで。

宇治川を渡って(川がきれいかったな)、宇治神社、宇治上神社をみてまわり、そこからは宇治川にそって上流へ。
山肌にはところどころかわいいキノコも生えてまして。カワイくないキノコもあったけど(^◎^;)。大きくてね。
のろのろと歩いているうちに吊り橋に到着。山の間を抜けていく「もみじ谷コース」というトレッキングコースがあるらしい。そっちの方が楽しそうやし、帰りも近いのでは・・・というわけで、山道をのろのろと歩いていくことに。
もみじ谷ちゅうても、紅葉してるわけはなく(^◎^;)。もみじの木がいっぱいありましたけどね。それはそれで自然のあるがままの姿ということで(^◎^;)。

途中から「宇治十帖スタンプラリー」に参加のみなさんが、どんどんと追い抜かしていかはりまして(^◎^;)。いや、わたしらは関係ないのでええんですけどね。おかげで道に迷うこともなかったし。
いや、一回だけ、道を間違えたな(^◎^;)。もうちょっとでもときた道に戻るところやった(^◎^;)。

地図を見つつ、ともかくも住宅街まで出まして。もう歩くのもしんどいからバス停を探してバスに乗ることに。
見逃しそうなところ(ただの駐車場やと思った)にバスが停まっているのをぶたこがみつけて。先に乗ってはるおばさん(乗客はそのひとひとりやった)に、近鉄の駅まで行くことを確かめて、さ、帰りましょ。

おばさんはとっても親切なひとでして。バスのルートとか細かく説明してくれまして。近くの文化センターの催しとかも説明してくれて。予定を書いたパンフもくれて(^◎^;)。
バスも同じ停留所(小倉駅前)で降りてくれまして。いや、そこで降りるんやと思いましたがね。駅まで一緒に来てくれましてね。話もはずみまして(^◎^;)。

さて、駅のホームで電車に乗ろうかと思ったところに、くだんのおばさんが走ってこられまして。
「大久保で急行に乗り換えはったら、早いですよぉ!」
わざわざそれを言うために、駅員さんに頼んでホームに入れてもろたんやて(^◎^;)。ほんま、ごっつ親切なおばさんやったわ。ありがとう。

えー。で、今朝からえらい筋肉痛なんですな(^◎^;)。フトモモとふくらはぎが張ってます。いたた。

by tacobu | 2005-10-31 22:43 | 日記
2005年 10月 28日

「初代」格さん

横内正さんとその奥さんとの泥沼離婚劇。ほんまにドロドロになりそうですね。今朝の「おはよう朝日です」で井上公造さんが、「(奥さんが)女優復帰したいんでしょう」と、ばっさり言い切っていたのに納得しましたが。まあ、どうぞドロドロとやってください。

ところで横内正さんといえば「初代格さん」なんですね。「格さん」といえば水戸黄門の「助さん格さん」の格さんですね。
しかし。わしは異論を唱えたい。
「初代」と言ってるのはあくまでもTBSの水戸黄門なのであって。例えば映画では東千代之介が(あるいは中村錦之助やったか、どっちか)、TBSのずっとずっと前に格さんをやっていたし、テレビでもTBSの前に、ずっとずっと前に水戸黄門をやっていたはずなのだ。

わしが幼稚園ぐらいの時。あるいはもっと前やったか。その頃にすでに水戸黄門はテレビで放送していて。おなじみの印籠のシーンもちゃんとあって。「皆のもの、頭が高~い!」と言うとみんながいっせいに「へへぇ~~~~っっっっ!」とひれ伏すのも今とおんなじ。かれこれ40年前になるな。間違いない。
だってその頃、水戸黄門ごっこ、やってたもん(^◎^;)。みんなで「へへぇ~~~~っっっ!」ってね。

東野英治郎が水戸黄門になったとき、
「なんやこの腰の無さそうなおっさんは」と思ったのも覚えてる。
それまでの水戸黄門は月形龍之介タイプ。といっても分からんか(^◎^;)。どっちかっていうと「心やさしい頑固親父」やったんですな。親しみやすさよりも、威厳が前面に出てましてね。

テーマソングも違ってまして。今の「ああ人生に苦楽あり」ではなく。といって題名は分からへんねんけど。三波春夫さんが歌ってはったはずで。
なんでそこまで覚えてるかというと、とってもエエ歌やったんで、レコードを買いにいったんですね。レコード屋に。で、レコードを聞くためにポータブルプレーヤーまで買ってね。家族中、その歌が好きやったんですな。
ところが、レコード屋に行って、いろんなレコードを見てて。当時すごく売れてた加山雄三の「君といつまでも」を買ったら、それでほかのことを全部忘れたんですね。で、家に帰ってからみんなで「あれっ?」となったんですな。のんびりした家族やね。

今度行ったときに、買うことにしよう(そう滅多にレコード屋に行ったりはしなかった)と言うてて、結局それっきりになったんですな。
レコードが出てたんかどうかも、はっきりしないんですけどね(^◎^;)。こんな歌詞でした。

風吹くままに 花は散り
雲行くままに 人は去る
世のうつろいを 見るならば
貧しき人も 富む者も
同じ仮寝の夜の宿
ああ、水戸黄門の夢 はるか

ちなみに短調じゃなくて長調です。誰か知ってる人、居てへんかなあ。

by tacobu | 2005-10-28 17:31 | テレビ
2005年 10月 27日

種名・和名・学名

大して面白くない話。興味のないひとには。

仕事の関係で、生物の目録を整理している。今日は植物。
生物にはそれぞれ名前があるんだけれど。日本語の「和名」とアルファベットの「学名」とがありまして。いくつかの目録を照らし合わせて、ひとつの目録を作るんですけどね。これが実にややこしい。

何がややこしいといって、「同じ種類やのに名前が違う」っていうのが、ものすごくたくさんあるんですな。まあ、全体の割合からいえば大したことはないのかもしれないけれど、全体の数が大きいですからね。
で、だいたいは「和名」つまり日本語の名前が違っていても、学名は同じ、ということで判断がつくんですが。この「学名」も、にわかには信じられへんところもありましてね。

それというのも、学名の付け方っていうのは年代によっていろいろ変わって来てるんですよね。まあ、たいがいは大きな分類、○○類から始まって、○○ 目、○○科、○○属の○○、というふうになってるんですが。学名はだいたい「○○属」レベルから始まってまして。そうすると後々の分類もやりやすいはず、と先人は考えはったんでしょう。
それはなかなかよかったんでしょうけどね。
ところがですがな。
ときどき「和名が同じで学名が違う」のがいてるんですな。

なんで?というと、昔と今とで、分類が変わるものが出てくるんですよね。始めAという木は「サクラのなかま」と思ってたら、よくよく調べたら「イチョウのなかまやった」とかね。
で、そういう変更とかはすぐには浸透しませんで。で、あたらしく目録を作成するときでも、作成者の知識の幅とかによって、昔のままの分類で学名がついてたり、逆に「とりあえず学名だけつけてます」というのもあるんですよね。

by tacobu | 2005-10-27 22:35 | ひとりごと
2005年 10月 27日

「インディアンにはハゲがいない?」

「宅ファイル便」というのをご存じか。大阪ガスが始めた(今はグループの別の会社が運営してるらしい)ファイルの転送サービス。
メールでは送れない大きなサイズのファイル(上限50MB)を転送してくれるサービスである。送り先のメールアドレスと送りたいファイルを指定すると、ファイルをサーバーに保管してくれて(だと思う)、送り先には保管場所とパスワードをメールしてくれる。送られた側は、そのアドレスのウェブページに行き、ファイルをダウンロードする。というシステム。

以前はこちらのメールアドレスさえ入力すれば、誰でも利用できたのだが、何ヶ月か前から、会員登録制になった。登録料などは一切要らない。無料である。
ただし、会員には定期的にメールが届くようになる。はい、コマーシャルメールですな。

で、今日来たメールが表題のとおりでありまして(^◎^;)。
なんのことかといえば、つまりはシャンプーの宣伝であります。なんでも「インディアン伝承の育毛エッセンスを配合したシャンプー」なんだそうで(^◎^;)。

たまあに、こういうメールって来るんですよね。悩んでる人が多いってことやね。ハゲで。そういう人にとっては、こういううたい文句っていうのはぐっとくるんやろか。思わず申し込んだりして、商品。

わし、どちらかというと髪の毛の薄い方なんですが(^◎^;)。別にふさふさになりたいとは思わへんねんけどなあ。自然になくなっていくもんはしゃあないし。いっそのこと、すっきりとなくなってくれへんかなあとさえ思ってるねんけど。それもまあ自然のことやから、どうにもならんのですが。少ない髪の毛で散髪に行くのもしゃくな話やしなあ。

それにしても、いまどき「インディアン伝承の」なんてなあ(^◎^;)。
むかし「ブルガリアは長寿の国、それはヨーグルトを食べてるから」っていううたい文句で、ヨーグルトの宣伝してたよなあ。
そゆふうに、「ほら、あの人を見てみぃ。あの人のようになりたかったら、あの人と同じ暮らしをしてみれば・・・」っていう宣伝の仕方、いまも変わってないってことか。

ま、だれかを目標にするっていうことはあるやろけど。髪の毛とか寿命とか。それが食生活とか使ってるシャンプー素材とかに、どれくらい依存してるかっていうの、分かるわけがないでないの。と思うのは、ひねくれすぎかいな。
でも、こういうのは疑ってかかっていって、損はないと思いますがね。

by tacobu | 2005-10-27 22:34 | コンピュータ
2005年 10月 27日

阪神2-3千葉ロッテ

終わっちゃいましたね。日本シリーズ。まさかまさかの4連敗。9回裏、矢野の送りバント失敗で「あちゃあ~」と思ってしまったなあ。そこで思ったか、わし(^◎^;)。意外としつこいのです。

きのうは友人と3人、テレビでの観戦。2-3のスコアはそれまでの3戦に比べると、まあエエ試合やったといえるかも知れへんけど。ことごとくチャンスで凡退してしまった阪神と、少ない安打で点を稼いだロッテ。力の差かな。

試合後、ベンチで呆然とする選手をカメラは映してましたが。
悔しいというより、情けないというより、なんか可哀想でね。
一生懸命やったやろうになあ。必死で点を取りにいったんやろうになあ。甲子園ではちょっとくらいエエところが見せられると思ってたやろうになあ。

4日間、相手の方がちょっと力が勝ってた、ちょっと運が勝ってた。そういうことやろなあ。
選手らには「最後までやってくれて、ありがとう」って言いたいね。
また、来年。うん、来年。

「今日がダメなら明日にしましょ。明日がダメならアサッテにしましょ。アサッテがダメならシアサッテにしましょ。どこまでいっても明日がある」
それっ、ドンドンガバチョでドンガバチョ!っと。

by tacobu | 2005-10-27 13:27 | スポーツ
2005年 10月 26日

阪神1-10千葉ロッテ

↓ぶたこのブログ
全国の虎ファンの皆さん、お元気ですか?(^oo^;)

10-1,10-0,10-1
ううむ。美しい並びだ(^◎^;)
なんか悲しくなって来てしまうなあ。藤川までが連打されてもて。

しかしロッテは強いなあ。ただ点数差だけやなくてね。藤川が打たれたのも、ロッテの打者のボールの見極め方がセ・リーグの打者とは違っててね。
安打数でも10安打と6安打(違ったか?)でしょ。そんなに差はないようやねんけど、ここぞの集中力がロッテが勝ってたんかなあ。

ともかく、まだ試合はあるねんし。少なくとも1試合は(^◎^;)。阪神の選手が最後まであきらめてないのは分かるし。ファンも怒らんと応援しようやないの。

今日はええ試合してくれ~!

by tacobu | 2005-10-26 08:52 | スポーツ
2005年 10月 25日

新装開店、マクドナルド

会社近くの駅前にできましてん。マクド。注目してなかったから、いつのまに出来たのやら。
ある日、帰りに気がつきましてん。こうこうと電気がついてたから。いつも乗り降りする出口からいうと、ちょうど斜向かいになるねんけど。

で、利用するか、というと、ちょっとなあ。
なんでって。最近は出勤するときにおにぎりを買っててね。おにぎりやったら朝買って、お昼にちょっと冷えたのを食べてもどってことはないんですが。
冷めたハンバーガーはなあ・・・・

といって、お昼休みにわざわざ買いに行くかい?
もうすっかり、朝出社したら1歩も外には出かけない生活。生活ってか(^◎^;)。
それが楽ちんでね。あっちこっち行くのがめんどくさい。

というわけで。何かのついでとかがないかぎり、お店に出向くことはないやろなあ。どうも人がいっぱいみたいヤシ。

by tacobu | 2005-10-25 22:33 | ひとりごと
2005年 10月 25日

ゴミの日

火・金はゴミの日(家庭ゴミ)である。地区によって月・木のところもある。
火・金がゴミの日の地域は、第1・3水曜日にびん・カンの収集をしている。さらに第2・4木曜日には古紙・古布の収集もしている。

昨日家に届いた市政だよりによると、この11月から第1・3水曜日に、「小物廃棄物」の収集をしてくれるようになるそうだ。小物廃棄物という言い方は正確でないかも。どんな言い方をしてるかは忘れた。つまりは小型の電化製品とか(ラジオとかアイロンとか)小さな瀬戸物類のことで。
今までは「大型ゴミ」として、例えばタンスだとかソファーだとか、そういうものと同等のものとして収集してはったんですな。で、これは申し込み制で、電話で依頼すると「では○日にお伺いしますので、その日に玄関前においといて下さい」ということになる。ちなみに無料である。

無料なのは嬉しいのだけれど。大型のゴミ(自転車やとかソファーやとか)やったらどおってことはないねんけど。ちょっとした電化製品を捨てるのに、いちいち電話をして日を決めて・・・というのはいささか大げさに過ぎるなあと思ってた。瀬戸物やと、茶碗とか湯飲みとかでも、今までは電話で申し込みやったんですな。ちと、めんどくさい。

それが、定期的に集めてくれるということになったっちゅうのは、うれしいね。気軽にゴミ出しができるっちゅうもんで。今までなんとなく「すぐには捨てづらかったもの」が、ほかせるな。

by tacobu | 2005-10-25 22:32 | 日記
2005年 10月 25日

【ノルウェイの森】村上春樹

悲しい話やなあ。自殺した親友の彼女を愛してしまい。その彼女は精神を病んでしまい。そして彼女も死んでしまう。
もうひとつ、同時に進んでいく大学の同級生との恋愛もあって。恋愛というのか。それがちょっと救いになりそうなんやけど。結局は自分の居場所が分からない主人公。ううむ。

1970年前後っていう時代背景もあって、なんとはないやりきれなさと懐かしさと・・・そのほかいろんなものがまざりあった感じやったな。

いつかの新聞の本の紹介で読んだんやけど、この小説は村上春樹の著作の中でも異質なものらしいです。たしかに今まで(ちょっとだけやけど)読んだものは、現実をちょっと離れたような、変わった雰囲気のものが多かったんですが。この本に関しては(「突撃隊」とか、妙な人物が出てくるには違いないけれど)「変わった雰囲気」というのはないですね。

ただ、精神病の療養所が出てくるんですな。主人公が愛した親友の彼女が入っていて。そこで心の交流が生まれるねんけど。もうほとんど恋人といっていいくらいになるねんけど。
そこでの穏やかな空気が、外に出たとたんに溶けてしまうんですね。主人公の中で。で、どちらが「まとも」なのかを考えてしまうんですな。そこら辺の視点は、まあ(小説では)よくある話やけど、ちょっと村上春樹らしいかなと思いました。勝手に「らしい」と付けるなよ。

ともかく、ベストセラーになっただけのことはある。とても面白い小説でした。主人公に共感できるかどうか(それどころか、登場人物のどれに共感できるのか)は別として。
あ、でもこのなげやりなような、流されていくような、そういうところって、あるなあ。

by tacobu | 2005-10-25 12:00 |
2005年 10月 25日

【灯台へ】ヴァージニア・ウルフ(御輿哲也訳)

とうとう読みましたよ。ヴァージニア・ウルフ。
映画「めぐりあう時間たち」を観て以来、一度は読んでみたくってね。しかしどうも難解なようで。ちょっとだけ「ダロウェイ夫人」を読んだことがあってんけど、難しかったなあ。途中で投げ出してしもたんやったな。図書館の貸し出し期限も切れたしで。

さて、このお話。保養地でのある1日と10年後のある1日のお話です。で、話の筋は・・・何といったらいいのかねえ(^◎^;)。ある家族とその周りに居る人たちの、それぞれのモノローグが折り重なっていくような、そんなお話で。お話とはいえんか。
それぞれの人たちの思いとか言葉とかが重なっていくんですよね。その重なり具合が、読みようによっては面白いんですね。はい、面白かったですよ。

お話の中心は保養地の別荘(?)の家主、ラムジー夫妻でありまして。昔気質の夫、気配りな妻、幼い子供たち、そして晩餐会に招待される客人たちの織り成す風景ですな。
ただし。
そこまでやるかぁ、と思うぐらい、それぞれの心の奥底の感情の揺れや、表面と内心との確執やらを、細かく描写してまして。おかげで1日の経つのがゆっくりなこと。その途中で挫折してしまいそうですな。

で、お話の中心になってた、すっかり主人公やと思ってたラムジー夫人は、第2部ではお亡くなりになりまして。この第2部が一番短いのに10年の歳月を描いてるんですな。そのバランス感覚、めちゃくちゃやな。ちなみに第1部だけで全編の半分はあります。

で、第3部が10年後と。客人であった画家の(絵を描いてるだけ?)リリーが中心となって、10年前に果たせなかった「島の灯台へ行く」家族を見守る、という話。しかし、リリーの思いでの中心はやっぱりラムジー夫人で、というところがややこしくってね。結局、主人公はラムジー夫人ということになるのかな。

最初読んだとき、この夫妻のモデルはヴァージニア・ウルフ本人やないかと思ったんですが。映画で観たウルフ夫妻の印象とダブるところが多くってね。ところが巻末の年表をみると、どうやらヴァージニアの両親がモデルらしいんですね。
厳格で昔気質、男は働き女は家にいるものと思っている。他人に気を使うのは苦手。だが他人の間違いや思い込みには容赦がない。自分の著作(作家なのか)には自信を持っているが、それが世間でどのように受け入れられるかを常に気にかけている。滑稽なくらいに。
対する夫人は気配りこそが人生の最大の価値のように思っていて。周囲の人もその魅力に引き込まれてしまう。しかしいろんなことに気を配りすぎるあまり、一つのことに集中もできないよう。

その他の登場人物も(子供も含めて)どっかバランスを崩しそうなところで、なんとか持ちこたえてるって感じがしましてね。
なんというか、色のない線画の詳細画を見てるような、そんな気分にさせられましたな。

人間だれしも、どこまでも突き詰めていくと、どっかに説明でけへんような、バランスを崩したところってあると思うんですけどね。それをここまで細かく描いてしまうとは。やっぱりどっかオカシイところがあったんやろな、ヴァージニア・ウルフ。

by tacobu | 2005-10-25 12:00 |